ラーメンに復帰してのニュー・アルバムは、バンドの躍進期を支えたニール・アヴロンが15年ぶりにプロデューサーに迎えられた心機一転の傑作になった。予想通り近年のプロダクション主導な作りから揺り戻し、パワフルで勇ましい先行カット“Love From The Other Side”を筆頭にエネルギッシュなバンド・サウンドを主軸としている点でまず快哉を叫ぶ人も多いだろう。その芯が太く通っているからこそ、ポップなダンス・サウンドの“Hold Me Like A Grudge”やジャクソン5っぽい“So Good Right Now”、EW&Fとドゥービーを足したような“What A Time To Be Alive”などの振り幅も楽めるのだ。