【特集】ZOKKON OF THE YEAR 14 to 15
さらなるリリースの膨大さに圧倒されたZOKKONシーンの2014年! 時代が流れようと、2015年も理屈抜きで楽しめるものがきっと楽しいはずです!
ここまでの足取りを集約した本ファースト・アルバムを残し、年が明けてメジャー・デビューも発表された夢アド。スタイリッシュなジャケも示唆的ですが、onetrap~agehaspringsの指揮下でクォリティーの高い楽曲を生み出す姿勢が当初から変わらなかったことはここに並ぶ佳曲群が証明するはず!
80sディスコ~ブラコン的なサウンドもこの1~2年でメチャクチャ一般化しましたね……ってところで、そのスジの開拓者たるアーバン・スタイリストが晴れやかな世界を築き上げた初のフル・アルバムは、結果的に6人組としての最終章に。メジャー・デビュー後の歩みも注視せざるを得ませんね!
2014年より現体制になったという大阪の4人組による、界隈では早くから話題だったファースト・アルバムがタワレコでも入手可能になったのは嬉しい出来事でした。ピコリーモ以降のダンサブルな轟音を軸に、展開の読めない楽曲のスリル&スケールが恐ろしくかっこいい&気持ちいい。他にない!
初春の名曲“Let's Go!!”でギアチェンジしたロックなロケットが、“KASABUTA”やワンマン開催も経て完成させた初のアルバム。ハードなアレンジが全編を貫通、過去曲も現トリオが現テンションでフレッシュに更新していることもあり、〈全部入り〉や〈まとめ〉のような作りならざる力作でした。良品!
カヴァー主導の古めかしさを奥ゆかしさに変え、徐々にモダンな歌謡性を獲得……という2年間の航路が記録された集大成的な処女作。未来へ舵を切る羅針盤を写したジャケが予見していたのか、新年のワンマンを経て7人組になった彼女たちですが、この先の地図もすでに見い出していることでしょう!
九州のドリーム・チームとして鳴り物入りで登場、着実に全国区のビッグ・ネームへと駆け昇りつつある現4人。1年を通じてほとんどの曲でハズしませんでしたが、この最新シングルでは得意のファンキー・ディスコに止まらない振り幅で打率も信頼度もさらにアップ。今年はもっと上に行くでしょう。
長州……山口を代表する7人の大きな躍進も2014年の重要なトピックでした。前年のアルバムも予想以上の完成度で驚かされたものでしたが、年頭に公開されたこのシングルでは、緩急自在にして異様にエモい虹色のダンスで魅了。続く“イグニッション”も佳曲だったし、次の一手が楽しみ!
もう少し大人しめのイメージもあったのですが、ふたたび7人組に戻って発表したこちらのシングルはこの年の大きな収穫でした。度肝を抜くファンキーな意匠とポジティヴな歌唱を正統派に響かせつつ柔和なカップリングも魅力的で、何か引き出しはもっと多そう。3月のアルバムにも期待しかない!
この年はこのシングルが唯一のリリースとなった〈なにわの3人娘〉ですが、そんな希少感とか関係なく出来が良すぎ! 聴いた瞬間に眩しい夏になるSHiNTA ×児玉雨子コンビの甘酸っぱい表題曲、今城沙々の晴れ晴れとファンキーな“七色の虹の向こうに”、どっちも1年余裕で心のベストテン上位でした。
勝手知ったるtofubeatsとのサマー・チューン“FRESH!!!”も当然最高レヴェルの出来でしたが、2014年の彼女たちならではの一撃となるとタフでリリカルなこちらでしょう。唯一無二に育ったラップで過去(曲)にもオトシマエを付け、チャートでも成功。3月に控えているアルバムが非常に待ち遠しいんです。
結成メンバーたる城崎はるならの卒業も味わいつつ、新たにマリンメッセ福岡を目標に定めて邁進するLinQ。もふくちゃん主導の“ウェッサイ!!ガッサイ!!”もナイスでしたが、垢抜けつつも彼女ららしい健やかさが光ったのはスカのビートも快いこの夏ソングでした。新年はamihimeの動きも気になります。
新たな7人のラインナップによって心機一転のリスタートを切ったグループの復活シングル。以前から人気だったこの楽曲は、“One・Two・Three”を想起させる太いトラックに和風の意匠が絡むSHiNTAのアレンジが技アリ。ウェットなエモさで群を抜く明希の歌も復活と決意を告げるものでした!