【特集】ZOKKON OF THE YEAR 14 to 15
さらなるリリースの膨大さに圧倒されたZOKKONシーンの2014年! 時代が流れようと、2015年も理屈抜きで楽しめるものがきっと楽しいはずです!
2013年度の卒業アルバムも例年通りの豊作……で、the brilliant greenのコンビが詞曲を授けたこのDVDシングルは、歴代生徒会長が掲げてきたスローガンを歌詞に散りばめるという趣向の、健気でちょっぴりセンチな応援ソング。制服/ユニフォーム以外の衣装を纏った生徒たちの新たなチャームも発見できました。 *久保田
ウィスパー・ヴォイスで儚い悲恋を歌う山梨の3人は、“人魚~泡になって消えても~”とこちらのシングル2枚で急浮上。特にこのクリスマス盤ではイン・ヤン・トゥインズばりのウィスパー・ラップも披露されてヤバいんです。ももかが〈ミスiD〉の大森靖子賞を戴くというトピックも2014年的。 *出嶌
コラボ作品がちらほらと目立った2014年のアイドル・ポップ・シーン。そのなかでも特に聴き手を沸かせたのは、全国から熱視線を集めてきた新潟代表と大阪代表による、夏の甲子園決勝レヴェルの組み合わせ。プロデュースが後藤次利とは、メンバーにとってもファンにとっても贅沢なご褒美でした。 *久保田
J-Popシーンのド真ん中で活躍するコモPが運営する福岡の注目グループも、この年に2枚目の全国流通盤となるシングルをリリースしました。MVもクソ可愛かった表題曲はメジャー感の溢れる明快でキャッチーなナンバーでした。年明け一発目となる次のシングルにも大いに期待できそう。 *出嶌
入手が容易なブツとしてはずいぶんご無沙汰になっていた新潟のグループ。とはいえ、デビュー3周年を記念したこの全国流通盤では変わらぬクォリティー・コントロールぶりでした。永井ルイを起用した品のいいハーモニー・ポップ“チュララ”をはじめ、ツボを心得た作りに安心させられます。 *出嶌
いずれも去就に注目の集まった元BiS組のなかでも、駆け足で駒を進めたのがカミヤサキとミズタマリによる新ユニット。松隈ケンタの手によるこのデビュー・シングルでは、両名のキャリアを振り払うかのようにトランシーなEDMをアグレッシヴに展開。年明けすぐに出た“UNIT”もイイ出来ですよ! *出嶌
名曲揃いで好事家の間では人気だった神戸産グループもこの年いよいよ全国進出へ。初の一般流通作“未来少年少女”に続いたのがこちらのヒット・シングルでした。喪失感に絡まった妄想ロマンティックな世界が楚々とした歌唱によって星空いっぱいに大展開する様は、このチームだけの持ち味かと。 *出嶌
アングラー兼アイドルという謳い文句で登場した彼女たち。例の“踊ろよ、フィッシュ”も含め、前年から発表してきたシングルの表題曲などを集めた初めてのアルバムは、まだ成長過程にある者ならではの瑞々しい安定の良曲が大漁状態。2014年は同じくトベタ・バジュンの手掛けるCupitronも大注目でした! *出嶌
ゆるキャラ愛も浸透させながら、〈まじめなアイドル〉として年頭にソロ・デビュー。コンスタントに3作を発表してきたゆっふぃー。ジャケが良いのでこの3枚目のシングルを載せていますが、全曲バッチリな“カンパニュラの憂鬱”をはじめ、オーセンティックなポップさを踏まえた好盤揃いでした。 *出嶌
いくつか著名な名前はあるものの、まだまだ外からは様子の窺いづらい大分シーン。そんななか、老舗Chimoの妹分として始まったこのグループがついにこの全国流通シングルをリリースしてくれたのは収穫でした。アッパーな現場チューンを軸にグイグイ盛り上げるタイプの曲が多くて問答無用! *出嶌
“アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!”が評判になった福井のグループ。全国流通もされた初作の発表後(現在は廃盤)、メンバー交替などを経て年末に届いたのがこの2枚目のアルバムでした。既存曲の再録やリアレンジを中心に、気負いなく世のキャッチー成分を吸収するセンスが楽しいです。 *出嶌