ビッグバンドサイズにオーケストレーションしてみたいという欲望が、どのようにオレンジペコー内で育まれていったのだろう。いろんな音楽を非常に繊細に丁寧に楽しむそんな才能に長けているはず!のorange pekoeの二人の身体のどこかで彼らが彼らの唄を歌うたびブラスの咆哮が響き、木管のシルキーなサウンドが包んでいたと思うとき彼らの音楽の広がりに、またそぞろファンは現をぬかしてしまうに違いない。数年前に始まった彼らの試みの何かに届いた瞬間がこのアルバムに! 集められた曲に染みるのはジャズだけではなかった。これはビッグバンドの可能性も聴こえる大作か。