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このMikikiブログを執筆しているいろんなメンバーのエントリを読んでいると、本当に知らない音楽が多いなぁ、耳が早いなぁ、なんて普通に感心してしまうわけですが、そんな人たちに負けじと新しい音楽を掘って紹介せねば!なんという高尚な気持ちは微塵もございません(笑)。だって、それぞれ、その道のプロばかりですからね。マイペースでいきますよ。という言い訳はほどほどにして、今回もベタです(笑)。だって素晴らしいものは素晴らしいからね。だからある種の使命感を持ってご紹介します。ポール・マッカートニー来日公演〈OUT THERE JAPAN TOUR 2014〉。ぜひ皆さんに観て頂きたい公演ですよ、ほんと。

昨年の公演のことは数多くの記事に取り上げられてました。約3時間立ちっぱなしで水も飲まないなんて、恐るべき71歳……。いや、実はね、ライブを観る前は、少し心配していたんです。やっぱり声は出なくなってるんじゃないかとか、ゆるゆるMCを入れながら枯れた感じのライブになるんじゃないかとか。でもそんなことはまったくの杞憂でした。100%現役! 高いキーの曲も完璧に歌いこなし、ベース、ピアノの演奏も衰えなし。というか、上手くなっているんじゃないかとすら思ってしまいます。熱いロック魂も上質なポップフィールもあるステージでした。

東京ドームという巨大アリーナで、ステージ全体を、そして客席の隅々まで支配してしまう力。これは音楽を生業とし、ショウを重ね、進化を止めなかった人だけが獲得しうる力。素直に脱帽、尊敬ですよ。

またセットリストなんて、ポップス史そのもの。改めて歴史を振り返る、そんな心象ですね。それでいて昨年発売された新作も温故知新とでも言いましょうか、実は過去の名曲と並べても全く違和感がない。ビートルズウイングス、そしてポールのソロと、その系譜は連綿と続いていることを体感できました。

私はね、熱狂的なビートルズファンでもポールファンでもない。アルバムなどは世間一般程度の人が持っているぐらいなもんですよ。でも前回、彼の公演を観たときに思いました。こんな私でも知らない曲はほとんどないし、その1曲1曲の美しさと、今、それが目の前で奏でられている驚き、そして感動。まさに歴史的瞬間に立ち会っているんじゃないか、とすら(オーバーではなくほんとにそう思ったのよ)。個人的には今までに観たすべてのライブの中でもTOP3には入るかも。

そんなライブだからこそね、来月の来日は、ぜひ皆さんに行ってみて欲しい。前回は惜しくもチケットが当たらず行けなかった方も、平日は仕事で時間の調整がつかなかった方も、私のように前回感動した方も! ちなみに、今回はセットリストも若干変わるらしいし、新たな演出もあるらしい。もう1回あの気持ちになれるなら、私はすべての予定をすっ飛ばして会いに行きたいです、マヂで。

 

P.S.
やっぱりバイオリンベースっていいよなぁ。欲しいけど、ヴィンテージはパンパなく高いんだよね……。67、68年頃のバータイプのピックアップのやつ、探すかなぁ。

P.S.
歌いながらベース弾ける人は、脳が2つあるに違いない。