こういう髪型がまた流行ってんのね……と思わせられるジャケだが、それも踏まえて大雑把に言えば、ソウルジャ・ボーイ以降の世代感から生まれたクリス・クロスキッドゥン・プレイか?)みたいな感じか。バウアーとの共演でも知られるレイ・シュリマーは、昨年“No Flex Zone”と“No Type”の連続ヒットで脚光を浴びたミシシッピ発のラップ・デュオ。この初作でも後見人のマイク・ウィル・メイド・イットが全編を統括し、ベース・ヘヴィーなビートと一体化したチャントや、変声も交えたフューチャー的な粘着フロウがズルズルと楽しめる。ヤング・サグと共に駆けつけたニッキー・ミナージュが予想通り相性抜群な“Throw Sum Mo”など、低体温なノリとバカ騒ぎが共存した現代式パーティー・クランクの快作だ。