PEOPLE TREE
耳で聴いたピープル・トゥリー

BRUNO MARS 『24K Magic』 Atlantic/ワーナー(2016)

ソングライターとしての成功を足がかりにステージの中心に躍り出たキャリアやマイケル・ジャクソンらの系譜を受け継ぐショウマンという意味でもニーヨに通じるブルーノ。彼の腹心であるステレオタイプスもニーヨとの仕事で名を上げてきたチームだった。

 

THE DREAM 『Love/Hate』 Radio Killa/Def Jam(2007)

彼もまた裏方仕事で名を立て、ニーヨと前後してデフ・ジャム入りしたソングライター。タイプは違うがソングライターとして方々の作品でニーヨとニアミスすることが多かった。00年代半ばからのR&Bの変容をニーヨやエイコンと共に牽引した存在とも言えるだろう。

 

KERI HILSON 『In A Perfect World...』 Mosley/Interscope(2009)

ペンをマイクに持ち替えたのは男性だけにあらず。ソングライター・チームのクラッチで実績を残した彼女はティンバランドの後見でシンガー・デビュー。この初作からはニーヨ共作/共演の“Knock You Down”がヒットした。ニーヨは次作にも参加している。

 

MICHAEL JACKSON 『Michael』 Epic(2010)

憧れのマイケルから楽曲提供を依頼されていたニーヨは、曲を渡すもレコーディングまでは進んでおらず、現在もそのデモは宙に浮いたままだとされている。録音まで実現していれば本作に並ぶ楽曲たちと近いタイミングで聴くことができたかも?

 

LEON THOMAS 『Mutt』 EZMNY/Motown(2024)

大人数のコライト時代だけにニーヨと似た脚光の浴び方もそう多くないが、SZAの“Snooze”をはじめ、アリアナ・グランデやギヴィオン、マリオらに曲を提供してきたこの新星は唱法も含めて近いか。ニーヨと入れ替わるようにモータウン入りしている。

 

TAJ JACKSON 『It's Not Over』 Manhattan/LEXINGTON(2011)

10年代前半にかけて清涼な美声で美メロを歌うR&Bシンガーが次々に日本に紹介された〈ニーヨ以降〉の流れ。正史(?)には残らない玉石混交なブームだったが、スターゲイトのソングライターとして活躍したこのタージのような実力者にも光を当てた。