前作『Feel』で全米チャートTOP3入りし、スクリーモ・シーンの台風の目となった5人組が、エピタフに移籍して放つニュー・アルバム。オープニングの“Kick Me”をはじめとした激情チューンや、ポップ・パンク風の爽快なナンバーの出来は言わずもがな、“Save Me A Spark”や“Fly”に顕著な、ポスト・ロック的な質感を備えたスロウ/ミディアム曲の完成度が非常に高くて驚いた。轟音とスクリームでゴリ押しするのではなく、美麗なハイトーン・ヴォイスとフックの効いたメロディーで、最後まで飽きずに聴かせてくれる。ケリン・クイン(ヴォーカル)がONE OK ROCKの最新作『35xxxv』にゲスト参加したばかりというタイミングもあり、ここ日本でも人気は確かなものになるだろう。