エド・シーランのアジア・ツアーへの帯同も納得。ワンオクの第2章を明確に告げる新アルバムの登場だ。海外志向を推し進めた前作をステップに、今作にはバンド・サウンドが奥に引っ込み、デジタル化に拍車をかけたエモーショナルかつ壮大なスケール感の楽曲が並んでいる。EDM風のアレンジも採り込んだ振り切れ具合に驚きながらも違和感がないのは、彼らがここに辿り着くまでに段階を踏んできたからだろう。TAKAの歌い手としての豊かな表現力と、感情の機微にこだわった緻密な歌メロのヴァリエーションも格段にアップ。寒い季節にマッチしそうな“Wasted Night”、Kiaraとの掛け合いヴォーカルで魅せる映画「フォルトゥナの瞳」の主題歌“In the Stars”などポップなダイナミズムに溢れた全13曲だ。