ROBIN GUTHRIE & MARK GARDENER Universal Road Soleil/ディスクユニオン(2015)

 数多のシューゲイザー・ファンが狂喜した昨年末の再結成発表を経て、ついにライドの〈フジロック〉参戦が決定した。その興奮も冷めやらぬなか、まるでリユニオンのプロローグのように届けられたのが、フロントマンのマーク・ガードナーと、コクトー・ツインズのギタリスト=ロビン・ガスリーによるコラボ・アルバム『Universal Road』だ。ガスリーの紡ぐアンビエント・エレクトロニカ風のサウンドと、ガードナーの甘美なヴォーカルが描き出す淡い陶酔感に満ちた音響世界は、異様なほど心地良い。轟音に頼らずとも、ここにはしっかりとライド本隊にも通じる夢幻的な感性が息づいている。

【参考動画】マーク・ガードナー&ロビン・ガスリーの2012年のシングル“The Places We Go”

 

 

RIDE OX4: The Best Of Ride Rhino(2001)

 また時を同じくして、初期のEP収録曲を含む2001年発表のオールタイム・ベスト盤『OX4: The Best Of Ride』もリイシューされるので、ライド未体験のリスナーには併せてぜひチェックしてほしい。遠い日のまだ若き僕が“Unfamiliar”を初めて聴いた時のような衝撃と興奮が、きっとあなたを待っているはずだ。