近年はアンビエントにフォーカスしたアルバムをリリースしていたASCだが、本作ではインダストリアルやテクノのテクスチャーも加わり、そのスジの方も聴き逃せない音に変貌。宇宙空間にひとり放りだされたような孤独感に襲われる暗黒トラック“Sunspots(Events #1-3)”の壮大さ、ハード・テクノのDNAが蠢くような“Axis Shift”のゴツゴツ刻まれるビートなど、ASCサウンドの神髄をまざまざと見せつけてくる。