東京・町田の簗田寺を会場に、ドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーター、ファウンテンサン、コルネリとかみのけ座銀河団、ASUNA、nan!ka?の5組が出演するイヴェント〈あきでら〉が、11月8日(日)に開催される。
映画上映やカフェなど、最近は〈寺イヴェント〉がちょっとしたブームだが、簗田寺では以前から音楽イヴェントがよく開催されている。町田駅からバスで20分ほど揺られた後に、木々に囲まれた閑静な道を少し歩いて到着。ライヴが始まれば、本堂で畳に座って独特な音響にじっくり浸るのも、ビール片手に境内をぶらりと歩きながら、漏れてくる音に耳を澄ましてみるのも楽しい。快晴に恵まれたらもちろんハッピー。生憎の天候だったとしても、ライヴハウスのような仕切りはないので、演奏に雨音が溶け込んで、普段聴くことのできない音楽を味わうことができる。こんなに贅沢すぎるシチュエーションもそうはないはずだ。
僕も何年か前に、タラ・ジェーン・オニールと二階堂和美、タオ&ミラーとトクマルシューゴのライヴを簗田寺で観た。いずれもマジカルな音楽性の持ち主であるが、お寺というロケーションのおかげで、その神秘性や人懐っこさに一層の親しみを感じた記憶がある。そのときのタラ・ジェイン・オニールのライヴ動画を見つけたので、その雰囲気をシェアしたい(というか、このメガネしてる客は自分だろうか……)。
今回の〈あきでら〉出演陣は、もしかしなくても見慣れない名前ばかりかもしれない。ファウンテンサンはポスト・ハードコアの名門レーベル、ディスコードを代表する伝説のバンド、ラングフィッシュのシンガーであるダニエル・ヒグスのプロジェクト。どこかエキゾティックな、何とも絶妙なフォークを奏でている。
ポートランド在住のブライアン・マムフォードによるソロ・プロジェクト、ドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーターは、過去にはジャッキー・オー・マザーファッカーの一員としても活躍した、これまた何とも言えない音楽性の持ち主。サウンドはインダストリアルなのに、童謡のようにも聴こえるから不思議だ。
コルネリとかみのけ座銀河団、ASUNA、nan!ka?という3組も、お寺が似合いそうな個性派揃い。〈あきでら〉について、主催のスウィート・ドリームス・プレスは〈知らないバンドがこんなに出てるんだからきっとおもしろいに決まってる〉と記しているが、スペシャルな環境で非日常とサプライズを味わえるのだから、たしかにおもしろそうだ。当日はZineやレコード・ショップも出店。気ままに楽しもう。
〈あきでら〉
日時:会場/11月8日(日) 東京・町田 簗田寺
出演:ドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーター、ファウンテンサン、コルネリとかみのけ座銀河団、ASUNA、nan!ka?
作品展示:石橋歩
出店:CRY IN PUBLIC(Zineなど)、Record Shop Reconquista(レコードなど)他
開場:開演/15:30/16:00(20:00終演予定)
料金:3,000円(予約)/3,500円(当日)/2,000円(学生)※中学生以下無料
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