ハイパーダブを離れ、オネスト・ジョンズからのリリースとなった3作目。作品を追うごとにフロアへと接近してきたダンス・モードは本作でさらに推進され、ディラの陰もちらつかせたコズミックに揺らぐビートから工業テクノ再興までを咀嚼したソリッドなグルーヴは、圧倒的な凄みを携えるまでに化けたと言える。奇を衒ったサウンド・デザインよりも、骨太で肉厚なダンス・ミュージックの有効性を改めて証明する傑作。