人数が多いほど楽しさも倍増!? WUJA BIN BINやジャポニカと併せて聴きたい大所帯のゴッタ煮楽団たち!

カルメラ 『ゴールデン・バラエティー』 ワーナー(2014)

 大阪仕込みのエンタメ精神を胸に、揃いのスーツで粋なブラス・サウンドを鳴らす8人組。この最新作では、敬愛するハナ肇とクレージーキャッツのカヴァーで愛嬌の良さも見せながら、ホット&クールに攻める! シャープさはこのなかで随一かも。 *北野

 

 

アラゲホンジ 『たからかぜ』 GLOCAL(2013)

 東北民謡のリズムや旋律をロックのスタイルで料理するユニークなお祭りダンス・バンド。この2作目にも、アフロビートのエッセンスをまぶした“トーキョー・ネイティブ・タイム”など、上々颱風も顔負けの威勢の良さを持つミクスチャー音楽が満載だ。 *桑原

 

二人目のジャイナ 『3枚目のジャイナ』 Human Giant(2014)

 噂の娯楽音楽集団の3作目は、ボビー・コールドウェル調のAORや歌謡曲テイスト満点のラテン、オシャレなアシッド・ジャズにコミカルなファンクなど、ジャンル分けなんて邪魔なんジャイナ!と声高に主張するやりたい放題なパーティー盤なり。 *桑原

 

パンチの効いたオウケストラ 『ORCHESTRA ON A PUNCH』 Pヴァイン(2013)

 マダムギター長見順などパンチの効いた女性演奏家らによるジャンプ・ブルース・オウケストラ。ユーモアとペーソスでタップリな詞世界、キレ味鋭いブルース・ギターのパワーには、かのThe Swinging Boppersも白旗挙げて降参するね。 *桑原

 

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 『仁義なき恋愛』 Pヴァイン(2013)

 ゴキゲンな音楽なら何でも呑み込もうとしてしまうビッグバンドの最新盤がコレ。RCサクセションへのオマージュを感じさせるロック・ナンバーに、ソウル・クラシックやオールド・ジャズなどへの仁義を重んじた味な歌唱と演奏がズラリ並んだ沁みる一枚。 *桑原

 

蓮沼執太フィル 『時が奏でる』 B.J.L./AWDR/LR2(2014)

 数々のプロジェクトを活発に行う蓮沼執太が指揮を執るオーケストラの初作。管弦楽器にマリンバ、スティールパン、環ROYや木下美紗都らのヴォーカル・アンサンブルを組み合わせた音は風通しの良さが魅力。チェンバー・ポップ好きにもお薦め。 *桑原

 

片想い 『片想インダハウス』 KAKUBARHYTHM(2013)

 MC.sirafuやあだち麗三郎、先ごろソロ作を発表した伴瀬朝彦らが在籍する8人組の初作。ソウルやロック、ラテンなどを好き放題に交配させながらも、どこか庶民的な緩さが漂うサウンドは〈四畳半で演奏するウォー〉といった風情? *北野

ROJO REGALO 『FOUND LOVE』 GLOCAL(2013)

 〈クンビアニンジャ〉として海外でもライヴを行う大阪の7人組。マンボもルンバも消化したイナタい演奏に乗るKYOKO OGINOの歌声は〈カリプソの女王〉こと浜村美智子を彷彿とさせるもので、ジャポニカ同様に現代版リズム歌謡のムードがムンムンです。 *北野