ぶっきらぼうに自身をさらけ出すラップに親近感を感じる、地元JBL(常磐線沿線)を中心に活動中のMCによる初作。DJ WATARAISamurai YaSらプロデューサー陣ともバッチリの相性を見せ、本作のなかで4曲を手掛けたRICH DADDYによるピアノのメロディーと言葉のフックが印象的な“DRAMA”では、〈3.11〉のその時を見事に切り取ってみせる。聴き終わったあとに余韻が残るラインが多いことも特徴だろう。