インタビュー

w-inds.のKEITA、レトロなソウル/R&Bフィーリング溢れるストレートなラヴソング揃えたソロ作『FRAGMENTS』を語る

w-inds.のKEITA、レトロなソウル/R&Bフィーリング溢れるストレートなラヴソング揃えたソロ作『FRAGMENTS』を語る

レトロなソウル・フィーリングと共に届けられるストレートな〈愛〉の言葉――溢れんばかりの愛を音楽に注ぐ男が、2年半ぶりのソロ作で見せる柔和な笑み!

 w-inds.のメイン・ヴォーカリスト、橘慶太によるソロ・プロジェクト=KEITAが、6曲入りのミニ・アルバム『FRAGMENTS』を届けた。2013年に発表されたファースト・アルバム『SIDE BY SIDE』以来となる今作だが、(w-inds.の近作を含め)ヴィジュアルもいつになく柔らかい印象で、2年半ぶりというここに至るまでの時間が意義あるものだったことをしっかりと感じさせてくれる作品だ。

KEITA FRAGMENTS ポニーキャニオン(2015)

 「『SIDE BY SIDE』で楽曲制作に踏み込ませていただいたことで、もっと自分で作りたいなっていう意欲が沸いてきて、それからは世界中探しても自分ぐらい音楽ソフトの勉強をした人はいないだろうっていうぐらい(笑)、仕事以外の時間はずっと勉強してましたね。やっぱり、誰かと一緒に作るとなると、思ったことを100%伝えることが難しかったりするから、自分で作業できるようになることがいちばん早いのかなあって」。

 自室の制作環境を充実させるために、ソフトだけでなく好みのマイクやヘッドアンプなどを揃えていくうちに「まさかの機材マニアになってしまっていた(笑)」という彼だが、外へ向かって張り巡らせているアンテナの感度も相変わらず良好だ。EDM的作風を全面に押し出した前作に対し、今作は80年代のホワイト・ソウルを匂わせる冒頭曲“If You Were My Girl”、フィリー風味のスウィートなミディアム“Brand-New Day”、アシッド・ジャズ調の“Who Is The Gentleman”(以上の3曲が自身で作詞/作曲/編曲を手掛けたもの)、セクシーなファンク・チューン“Rumor Has It”など、レトロ・テイストのソウル/R&Bフィーリングを受け取ることができる。そのムードやBPMの感覚は、マーク・ロンソンケンドリック・ラマーディアンジェロウィークエンドなど、2015年のトピカルなアーティストたちとも同期しているようだ。

 「80年代のレトロな感触であるとかファンクなテイストっていうのは2015年に出したw-inds.のアルバムでも表現してたんですけど、じゃあ、ソロで何をやろうかなって思ったときに、もっと聴き心地の良いサウンドにしてみようって思ったんですね。“Who Is The Gentleman”は、まさにバンド・メンバーの飛佐(晴己)さんと〈アシッド・ジャズおもしろいね!〉っていうところから走りはじめた曲なんですけど、僕自身、アシッド・ジャズは母親がよく聴いていたので、自分にとっては新鮮なことをやってるっていうより、懐かしむぐらいの気持ちでやりましたね」。

 作詞はすべての曲において彼自身が手掛けているが、ラストを飾る“Changed My World”は、〈誓うよ 君だけだと 他にもう何もいらない〉と赤裸々な言葉を並べた、ソロ作品だからこそ際立つストレートなラヴソング。

 「もちろん、自分の経験が反映されている言葉ではあるんですけど、今回は〈恋〉とか〈愛〉とか、歌詞の世界観を統一させたいなっていうのもありましたし、常にひとつの〈作品〉を書いてるという気持ちが強いので、あまり恥ずかしいっていう気持ちにはならなかったですかね(笑)。でも、いまだから書けた詞でもあると思います。以前は、強くありたいというか、アーティストでありたいっていう気持ちが強すぎて、表現のすべてが強くなってたと思うんですよね。それはぜんぜん悪いことではなんですけど、やはり長年の成果というか、音楽しかないと思っている自分の人生、そのカケラの部分――〈FRAGMENTS〉をありのまま出してもKEITAとしての音楽を表現できると思えるようになったから、今回のような作品が作れたと思うんです。出来上がったときに、いままで味わったことのない達成感があったし、かなり気持ち良かったので、またすぐにでも新しいものを作りたいなっていう気分ですよ」。

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