全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュに繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論、神聖かまってちゃん、cero、KANA-BOON、雨のパレード、洋楽ではチャーチズやスカイラー・スペンス、チャーリー・プースといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお届け! 今回は4月度の洋楽編です!!

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タワーレコード本社で行われたタワレコメンの会議。今回もスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの座を獲得すべく熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新作のなかから候補に挙がったのは……!?

 

一番手を飾ったのは、ベルギーのディスコ・ハウス名門レーベル、エスキモーが送り出すニューカマーのサテン・ジャケッツによる初作『Panorama Pacifico』。清涼感溢れるバレアリック・サウンドが、朝の会議の空気を一気に爽やかにしてくれました。ダンス・ミュージックだけでなく、キラキラとしたエレポップ調の楽曲も収録されており、推薦バイヤーは〈ジュースのように甘酸っぱい〉と表現。

 

次は、イタリア出身のソングライター、アンドレア・ティローンによるプロジェクト=マインド・エンタープライズのファースト・アルバム『Idealist』。ブレイクボットやメトロノミーで知られる仏レーベル、ビコーズからのリリースで、甘美なファルセット・ヴォイスや、きめ細かく作り込まれたニューウェーヴィーなディスコ・サウンドなどからは、そのレーベル・カラーを想起させます。

 

2店舗からの推薦を受けて登場したのは、デンマークの4人組、ルーカス・グラハムのファースト・アルバム『Lukas Graham』。メランコリックなピアノの旋律に乗せて7歳からの人生を振り返り、友人や伴侶の尊さを歌う“7 Years”が世界中で大ヒットしており、現在ビルボードのシングル・チャートでも2位をマークしています。ダニエル・パウターの“Bad Day”などに並ぶ、2000年代以降のポップソング・スタンダードとなりそうな一曲です!

 

続いて、スレイヴスの『Routine Breathing』が、 エッジーなスクリーモ・サウンドで会議の温度を上げました。USはカリフォルニア出身の5人組による2作目で、エモーショナルに歌い叫ぶヴォーカルとポスト・ハードコア的なフック満載の演奏が融合。ここ数か月はラウド系が好調なタワレコメンですが、推薦バイヤーも〈次はこれ〉と熱弁していました。

 

次は、NYを拠点に活動するプロデューサー・ユニット、チェインスモーカーズの初EP『Bouquet』。EDMシーンの新鋭として注目を浴びている彼らですが、ただいまヒット中の収録曲“Roses”は、エレクトロニカ的なヴォーカル・エディットがクセになる、ダウンテンポのシンプルなポップソングに。音楽家としての懐の深さが窺えます。

 

そして、艶やかな女性ヴォーカルを主軸としたネオ・ソウル・サウンドが心地良さ満点のサファーズ『The Suffers』。テキサスはヒューストンを拠点に活動する10人組の初作で、ヴィンテージな質感の音と丁寧に紡がれるグルーヴは、〈極上〉の一言。6月には ブルーノート東京での来日公演も控えています!

 

次は、LAのハウス・デュオ、クラシックスのセカンド・アルバム『Faraway Reach』。煌びやかなディスコ・サウンドがクラブ・シーンで人気を集めた前作『Hanging Gardens』の路線を継承しつつ、今作ではカラフルでキャッチーな側面を強め、ポップソングとしての魅力を増しています。会議に参加したスタッフからも〈今年のタキシードは彼らかも〉といった発言も飛び出し、今年のブレイク候補の筆頭株でしょう!

 

爽やかなアフロ・ポップ・サウンドで終盤に入った会議をリフレッシュしたのが、南アフリカの3人組、ビーテンベルグの2作目『Hanging Gardens Of Beatenberg』。軽やかなリズム感とブルーアイド・ソウル的な甘いメロディーが合わさった、実にキャッチーなインディー・ポップです。推薦バイヤーは〈ヴァンパイア・ウィークエンド×タヒチ80〉とアピール!

 

最後は、USワシントン発のメタルコア・バンド、ライト・アップ・ザ・スカイのファースト・アルバム『Nightlife』。陰鬱なヘヴィネスを漂わせるイントロから一転、Aメロではシャープな疾走感で駆け抜けるなど、メリハリの効いた曲展開が◎。喉を潰すかのように声を絞り出す歌声も印象に残ります。

  

ということで、今回も多彩な作品が並んだタワレコメン会議。多数決で選ばれたのは……!?

 

2016年4月度〈タワレコメン〉洋楽編:選出アイテムは以下の3作品!!

LUKAS GRAHAM Lukas Graham Warner Bros./ワーナー(2016)

【推薦コメント:静岡店 萩尾】
“7 Years”が世界的にブレイク中の北欧発ソウル・ポップ・バンド、ルーカス・グラハム! 遂にファースト・アルバムが登場です。ロック、ソウル、ヒップホップ、ポップ、ファンク、ブルース、ジャズなど、さまざまな要素が見え隠れする収録曲のなかでも、叙情的なトラックに乗せてソウルフルに歌い上げる“7 Yearsが耳から離れませんが、そのほかにもソウル・フレイヴァーたっぷりの“Drunk in the Morning”など、サウンドの引き出しは多く、何度もリピートしてしまいます。マルーン5、ブルーノ・マーズ好きはぜひチェックしてほしい最高の一枚!

 

THE CHAINSMOKERS Bouquet Disruptor/Columbia(2016)

【推薦コメント:秋葉原店 本田】
R&Bテイスト漂うしっとり系のシングル“Roses”が全米チャートでヒット中ですが、そのほかの収録曲もキラー・チューンのオンパレード! いわゆるEDM好きは2曲目“New York City”以降のほうが好きなんじゃないかと思います。キラッキラで超絶キャッチーなダンス・ビートに、メロディアスなヴォーカルが乗る王道のEDMサウンドは、ゼッドやカルヴィン・ハリスなどのリスナーはハマること間違いなし! まだまだ盛り上がっているEDMシーンの2016年一番の目玉は彼らにキマリです。

 

CLASSIXX Faraway Reach Innovative Leisure(2016)

【推薦コメント:洋楽1部 田之上】
2013年にリリースされた彼らの初作『Hanging Gardens』は、夏の定番アイテムとして売れ続けている名盤ですが、ついにセカンド・アルバムがリリース! パッション・ピット、ハウ・トゥ・ドレス・ ウェル、T・ペインなど豪華な参加アーティストを迎えて、よりメジャー感溢れる内容になっており、ブレイク確実です。今回もモダン・ディスコ、ポスト80sなどの要素を踏まえつつ、これからの季節にピッタリな気持ち良いサウンドに仕上がっています。今作からも多くのサマー・アンセムが生まれることでしょう!

 

4月度の選考を勝ち抜いたのは上記の3作品! ルーカス・グラハムとチェインスモーカーズはリリース済み、クラシックスは4月30日に入荷予定です。在庫状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は2016年5月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!