KIDS NEVER DIE 2016
[特集]いままたポップ・パンクが盛り上がっている理由

 


BE AMBITIOUS!

 少年性を打ち出したシンガロング型のパワー・ポップを携え、ワン・ダイレクションが颯爽と音楽シーンに現れたのはいまから5年ほど前のこと。彼らを起点としたボーイズ・センセーションの延長線上で、2014年になるとヴァンプスやファイヴ・セカンズ・オブ・サマーなど楽器を持ったグループが次々とブレイク。彼らの先輩格であるマクフライとバステッドの合体プロジェクト=マクバステッドも大きな話題になりました。そうしたバンドの多くがブリンク182やグッド・シャーロットらをフェイヴァリットに挙げ、自分たちの作品にマーク・ホッパスやマッデン兄弟を招待。メインストリームにそっち系の音が戻ってくるのです。そう、いまポップ・パンクがキテる理由のひとつは、ボーイズ・バンドの無邪気な後押しがあったから。インタヴューでジョエルも語っている通り、グッシャーに自信を取り戻させた5SOSには足を向けて寝られませんよ。 *山西絵美

マクバステッドの2014年作『McBusted』収録曲“Air Guitar”