ブラジリアン・フュージョンの草分け、アジムス5年ぶりのアルバム。前作リリース後、鍵盤奏者のベルトラミが亡くなったが、その大きな穴を埋めるべくインコグニートのブルーイの息子で前作の共同プロデュースにも名を連ねたダニエル・マウニック、そしてミルトン・ナシメントやジルベルト・ジルのバンドに参加するピアニスト、キコ・コンティネンティーノが迎えられ、新たな息吹を吹き込んだかのようにフレッシュなタッチのグルーヴを獲得。それは、紛れもないアジムス・サウンドであると同時にそのメロウネスを更新もしている。そして今作も当然フロア向き。バレアリックを通過した耳にも嬉しい一枚。