浮遊感のあるクロスオーヴァー・サウンドが独自の存在感を放つアジムスと、時代に沿ってスタイルを変化させつつ、数々の名盤を残してきたポップ職人、マルコス・ヴァーリ。2019年、この組み合わせでブルーノートでの来日公演も記憶に新しい彼らの、1972年のプロモ用LPが初CD化。航空会社クルゼイロの為に制作された作品ということで、ラウンジ・ミュージック風のアレンジが施されているが、スペーシーでサイケデリックなシンセや、サンバをベースにしたグルーヴ、そしてマルコスのポップ・センスが絶妙なバランスで融合した、ブラジリアン・フュージョンの傑作だ。