2010年代に入って7枚目となるこの新作は、ジム・ケルトナーポール・ブシュネルと録音したブルース交じりのフォーク盤。ハーモニカを吹きながらアコギを爪弾き、メッセージ・ソングを歌うのもまたニール・ヤングが得意とするスタイルだ。〈ギターが轟音で鳴ってなきゃ!〉などと言うファンを完全に無視した作りがカッコイイ。最終曲では82年の問題作『Trans』を連想させるロボ声が登場し、これまた物議を醸しそう。