ギターが轟音で鳴る、いわゆるクレイジー・ホースらしい曲は全11曲中、スライド・ギターが唸る“Break The Chain”を含む3曲のみ。その他はオルガンやピアノの演奏をメインにしたフォーク、あるいはブルース調という穏やかな作品……と思わせ、ピリッとした緊張感はいかにも彼ららしく、その生々しさも聴きどころだろう。プロデューサーはリック・ルービン。“Chevrolet”の15分超えの演奏に圧倒される。