コラム

N.E.R.D『No_One Ever Really Dies』セレブ道を謳歌するファレルが、盟友とのトリオをいま復活させた理由とは?

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ファレル・ウィリアムズのここ最近の仕事をプレイバック!

 下にズラリと並べてあるジャケの通り、この1年ほどだけを見てもプロデュース参加や歌唱/ラップでの客演が引きも切らないファレル・ウィリアムズ。そんな状況を確固たるものにしたのが、客演したダフト・パンク“Get Lucky”(2013年)や、2枚目のソロ作となる2014年作『G I R L』(I Am Other/Columbia)から生まれた“Happy”の世界的な大ヒットだろう。逆に言うと、ここでのシンプルに洗練されたスマートさがファレル流儀として定着したため、アグレッシヴな側面はN.E.R.Dに託されたのだと見ることもできる。

 ファレル流儀という点では、近年だとレイラ・ハサウェイやメアリーJ・ブライジ、ジャネル・モネイ、重鎮キム・バレルらを迎えて作ったサントラ『Hidden Figures』(同)が60年代ソウル・サウンド主体でゴスペル作法を伝える見事な出来映えだった。また、ファレル自身の歌唱メインで80年代ポップの王道スタイルを換骨奪胎したサントラ『Despicable Me 3』(同)の賑々しい楽しさも2017年の忘れ難い収穫。その多忙さゆえか、かつてのように他アーティストの作品をトータルで手掛ける機会が減っているのは残念だが(近年ではスヌープの『Bush』ぐらいか)、その手腕はサントラで発揮されているとも言えそうだ。

 なお、今回N.E.R.D新作にも参加しているカーラ・デルヴィーニュのファレル制作によるソロ曲“I Feel Everything”は、『Valerian And The City Of A Thousand Planets』(EuropaCorp)のサントラで聴くことができる。 *轟ひろみ

ファレルがプロデュースやヴォーカルなどで参加した近作を紹介。

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