前作『MAÑANA SERÁ BONITO』がスペイン語アルバムながら全米チャートを制し、ラテン・ポップ界の頂点に立ったカロルGの次なる手はルーツへの回帰。メレンゲなどコロンビア音楽の古典を踏まえた楽曲から、00年代レゲトンを引用した“Latina Foreva”まで各時代へのオマージュを込めつつ、ラストはド定番〈マンボNo. 5〉をレゲトン化した表題曲で終幕する。もちろんオヴィ・オン・ザ・ドラムス製の重厚レゲトンや、ファレル製のミニマルR&B“Ivonny Bonita”での濃密ヴォーカルなど最新モードも聴きどころ。ラテン・コミュニティへの感謝を表しながら自身の色も存分に出した、総花的な意欲作。
カロルG(Karol G)『Tropicoqueta』ラテンポップの頂点に立ったシンガーがルーツ回帰、メレンゲやマンボなど古典を昇華させた新作
