前作は17曲入りでバンドの自由奔放さや実験精神を遺憾なく発揮したが、この5作目では各楽器が強烈に主張しながら、ツイン・ヴォーカルと共に爽快に駆け抜けていくというKEYTALK節に改めてフォーカスした印象だ。編曲にNARASAKIが関与した3曲ではポップ路線を力強いダイナミズムで進む一方、洒脱なフュージョン・タッチの“雨宿り”があるなど、彼ららしい遊び心も健在。今回も絶好調だ。