ミュージシャン、□□□(クチロロ)のサポートメンバーでもある星野概念は、いとうせいこうがカウンセリングを希望して普段から通う精神科の主治医でもある。という絶妙な距離感のふたりの対話が薬、とはいかに。帯には“「きつい現実」が「少しゆるい現実」になりますように”、とある。精神科に行く、というイメージをもっとライトに“怪我をしたら外科へ行くように”、と。軽く二度見してしまう感じ、ありませんか。あらゆる問題は自分ひとりで解決できることじゃない。話すことで考えが整理され、聞くことで新しい考えが生まれる。話す/聞くを読むことで、明るいほうに視界を広げる薬。イラストレーター、オオクボリュウの表紙もいい。
いとうせいこう、星野概念 「ラブという薬」 オオクボリュウの表紙も◎な対談集
ジャンル
書籍