自主リリースした昨年の『midcity』が評判になってサブ・ポップと契約したLAのヒップホップ・トリオ、初のフィジカル・リリース。今年に入ってからもローリング・ストーン誌〈10 New Artists You Need To Know〉に選出されて高い注目を集めているが、エクスペリメンタルなヒップホップを指向しながらもギャングスタ・ラップに強い愛着を示しているあたりが彼らのユニークな点。実際、ここではゲストにキング・Tやギャングスタ・ブーを招いているほか、“Dream”にはノトーリアスBIG“Juicy”の一節をもじった〈It was all a dream/Picutures in Murder Dog magazine〉なんてラインがあったりする。“Body & Blood”や“Or Die”などインダストリアル路線の楽曲はデス・グリップスに通ずるところも。