モダンジャズ史上、指折りの管豪デクスター・ゴードンは、60年代のほとんどをパリとコペンハーゲンを拠点に欧州で生活し、1976年にアメリカに帰国する直前、1974年に録音された貴重なライヴ音源がこのたび初登場。ケニー・ドリュー(p)、マッヅ・ヴィンディング(b)に加え、スウィングしまくるエド・シグペンの豪快なグルーヴに乗って、ハツラツとテナーを鳴らしきる。アルバム冒頭の名曲『レインボウ・ピープル』のライブ・ヴァージョンに感涙必至。バラードあり、ブルーズあり、モード・ジャズありで、選曲も素晴らしく、70年代の暑いコペンハーゲンの夜を夢想できる極上盤。