Homecomingsが10月24日(水)リリースの新作『WHALE LIVING』より“Hull Down”の先行配信をスタートした。先日、東京・上野恩賜公園で開催されたフェス〈TAIWAN PLUS〉のステージでもライヴ初披露されていた同曲。軽やかなアコースティック・ギターのストロークと弾むリズムに、さりげないソウル・ムードが漂う。トラッシュ・キャン・シナトラズ“Obscurity Knocks”やサンデイズ“Here's Where The Story Ends”(共に90年)と並べて聴きたい、〈ザ・ネオアコ〉な名曲だ。
また、全編日本語詞による歌詞では、〈水平線〉という意味のタイトルに則して、海を進むボートの上から、遠くの街に住む大切な人へと思いを馳せる主人公が描かれている。〈壁紙のような意味のないことも/誰にでも降る魔法みたいだ〉〈スタンプカードを埋めるような/そんな喜びを伝えられたら〉といった鮮やかなフレーズは、ホムカミ印の英語詞を日本語詞へと巧みにトレースした成功例だろう。アルバムへの期待がさらに高まる。