fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。突然ですが最近僕の中でスポーツ熱が高まっています。身体動かすのって気持ち良いよね。なんと言うか、パソコンの前で情報を浴びているときもある意味ハイになれるんですが、運動によって得られる快楽ってもっと根源的というか……原始時代から生命が感じてきた喜びが得られるような気がします。今日は、そんな身体を動かしたあとの帰り道で、日が沈むをの見ながら聴くのにピッタリな邦楽の4つ打ち楽曲を紹介したいと思います。

パソコン音楽クラブ 『FINE LINE』 HATIHATI PRO.(2023)

 まずは1曲目、パソコン音楽クラブ“Day After Day feat. 髙橋芽以”。こんなに夜明け・日暮れに合う曲、他にあるか? ひんやりとした質感のトラックに清涼感のあるヴォーカルが乗った、テクノ感あふれるサウンドが魅力的な一曲。タイトル・歌詞・MVから発せられる〈繰り返される日常〉というテーマが、テクノ・サウンドという〈繰り返しによって構築される音楽〉と合わさり、強い説得力と気持ち良さを感じます。というか、とにかくメロディーが良い。泣けます。

Homecomings 『New Neighbors』 IRORI/ポニーキャニオン(2023)

 続く2曲目はHomecomingsの“US / アス”。こちらも日が沈むときに聴くのにピッタリ。往年のギター・ポップやエレクトロ・ミュージックの質感を強く感じる楽曲。運動後に熱く火照った身体もこのひんやりしたサウンドを聴けば体感温度が5度は下がる感じがしますね。涼しい質感の楽曲ですが、ただひんやりとしているだけじゃない、静かに燃える情熱を感じます。この内なる炎の感じが残暑っぽさというか、夏のムワっとした暑さと本当によくマッチしていて好きですね。

スーパーカー 『HIGHVISION』 キューン(2002)

 3曲目は、言わずと知れたスーパーカーの名曲“Strobolights”。映画「ピンポン」の挿入歌としても知られていますね。2曲目の紹介を書いているときに、この楽曲も絶対に書くしかないと思いました。シンセサイザーのアルペジオの音だけがリフレインするなか、フルカワミキの浮遊感あるヴォーカルが重なり、昂揚感が高まったところでリズムが入ってくるのが本当に気持ち良すぎです。日が暮れ、だんだんと空が群青色になっていくなかで街灯が明かりを灯しはじめる……そんな情景が浮かびます。

 さて、いかがだったでしょうか。運動と良い音楽。これさえあれば日々の鬱々としたストレスも一気に解消! まだまだ暑い日が続きますが残暑を乗り切っていきましょう! それじゃ、またね!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。fhánaではメジャー・ファーストEP『Beautiful Dreamer』に続く待望の新曲、TVアニメ「義妹生活」のOPテーマとなる“天使たちの歌”(コロムビア)も配信リリース中。秋には通算5枚目となるフル・アルバムのリリースも控えており、それに伴うツアー〈fhána 5th Album Tour 2024-2025〉の日程も発表済みです。詳細と最新情報は〈http://fhana.jp/〉にて!