アイドル・グループ、RYUTistが3曲入りのニュー・シングル「黄昏のダイアリー」を11月20日にリリース。今回はリリースを記念して、RYUTistのメンバーと、表題曲の作詞を担当した清浦夏実(TWEEDEES)、共作で作編曲を担当した沖井礼二(TWEEDEES)と北川勝利(ROUND TABLE)によるスペシャル座談会を敢行。吉田豪を聞き手に、本シングルの制作秘話とRYUTistの魅力を語り尽くした超ロング・インタヴューとなっているので、必見だ! *Mikiki編集部
共作をすることになってまず考えたのは、北川とケンカをしないようにっていうこと(沖井)
――新曲“黄昏のダイアリー”、本当に素晴らしかったです!
沖井礼二(TWEEDEES)「やったー!」
RYUTist「ありがとうございます!」
――これ、完全に年間ベスト級じゃないですか!
沖井「やったー!」
RYUTist「イェーイ!」
北川勝利(ROUND TABLE)「みんな誉められて伸びるタイプなんで(笑)」
――本当に理想の組み合わせだと思ったんですよ。
沖井「今回まず北川と共作をするっていう話をいただいて、とにかく僕が考えたのは、北川とケンカをしないようにしようっていう」
――そもそも仲はいいんですよね?
沖井「仲いいんですけど、友達同士が仕事を始めたら……ってよくあるじゃないですか」
――ありますね、バンドとかでは特に。
沖井「とにかくそれをまず気をつけようって」
――この言い方が正しいかどうかわからないですけど、ROUND TABLE感とCymbals感がすごくよく出ていて。
清浦夏実(TWEEDEES)「ね、不思議ですよね」
沖井「不思議なんですよ」
北川「最初、共作なんてやったことないからどういうふうにしようかっていうところからスタートして。花澤香菜ちゃんの現場に僕が行って、沖井くんの作業をずっと見てヤイヤイ文句を言うみたいなスタイルはあったんですけど(笑)。一緒にイチから曲を作るってなると、データのやり取りをしようかみたいなことを言ってたら、わりと急なお話だったんで。この日しかないって集まって」
沖井「ふたりで向かい合って」
北川「さあ、やろっかっていうところからスタートして」
――じゃあメインのメロディーをどっちが作ったとかっていうわけでもなく?
北川「最初は沖井くんが一応モチーフを〈Aメロこんなのがいいかも〉って持ってきてくれたけど……」
沖井「最終的にはそれは却下になってゼロから作り直したんだよね」
北川「僕がサビ頭のところこんな感じって言って、並べたらくっつかないかもってなって、それにつながるようなAメロを改めて作ってみるってなって」
沖井「ふたりで作りながら、お互いに作ったものが〈ここはこれがいいんじゃない?〉って、やってる間にそれがだんだん変わっていったりして、だから〈ここは僕が作りました、ここは北川くんが作りました〉みたいにあんまり言えない」
――ホントにちゃんと合作した感じになった。
沖井「そうなりましたね」
北川「おもしろいのが、それぞれでやってると立ち止まったり迷ったり、これでいいのかなとかありそうなんですけど、アイデアが出たら〈いい〉とか〈つまんない〉とかスパスパ言って、お互いに思いついたことを試してみる感じだったんで、〈ここだけお任せします〉というよりは、すごく自然にお互い〈こう広げたいんだけど〉とかやりながら、わりとスムーズにメロディーは出来ていった感じですね」
清浦「半日ぐらいで出来てましたよね」
北川「メロディーと構成まではその日に全部作るぞって決めてたんで」
沖井「ひとりだと明日にするか、とかなるけど、お互いに監視し合うみたいなところがあって」
北川「そう!」
清浦「TWEEDEESもそれくらいでやってほしいですけどね(笑)」
北川「僕が見てたら速いですよ(笑)。沖井くん、〈ちょっと一服してくるわ〉って、すぐタバコ休憩になるけど」
沖井「あの間に考えてるんだよ!」
北川「そんなわけない。それにイライラしながらずっと待って、その間に必死になって考えて、〈これ出来たんだけど〉って言って」
沖井「〈お、いいじゃん。じゃあこうしようよ〉って」
――間奏は完全にROUND TABLEでしたね。
北川「そうですか。あれが出来た瞬間は自分に近いパーツとそうじゃないパーツの切り替わりがすごくおもしろかったり気持ち悪かったりしてたんですけど、アレンジしていくうちに全体が馴染んで調和していくというか、そこがおもしろいなと思いました」
沖井「ちなみに間奏は僕です」
――そうだったんですか!
北川「ハハハハハハ!」
清浦「混ざってる混ざってる(笑)」
――もちろんCymbals感のある間奏部分もあるとは思ったんですけど、いわゆるROUNDTABLEアニソン感がイントロと間奏にすごく出ていた気がして。
北川「なるほど。でも、イントロも沖井くん(笑)」
――えぇーーーーーっ!?
沖井「一緒に作るとはいえ、相手のマナーってちょっと意識するじゃないですか。だから逆もおそらくあって、〈ここ沖井っぽいな〉って言われてるところが実は北川が考えたメロディーだったりする部分もあるんじゃないかなと。ただ混ざりすぎてて、もうどっちがどっちかよくわからないですね」
北川「でも、MVが発表になったあとにいろいろ調べてると、〈Aメロは沖井かな〉とか、そういう分析が出てきて、みんなそう思ってるんだとか、この人はこう思ってるんだとか、それをいま楽しく見てます」
――推理で当てようがないぐらい混ざり合ってるんですね。
沖井「そうですね。僕は間奏が得意なんですよ」
――実は2012年ぐらいに、RYUTist運営の安部(博明)さんから〈どんな人が曲を書いたらいいと思いますか?〉って聞かれたとき、ボクは沖井さんって言ってたんですよ。
沖井「そうなんですか! ありがとうございます」
――ボクはRYUTistと共演するときのカヴァーの選曲を担当していて、そのときにCymbalsの矢野(博康)さんが作曲した曲を歌ってもらったことはあって。
沖井「ちなみになんですか?」
――杏さゆりの“100 MAGIC WORDS”が大好きで。(カヴァーの選曲は)基本、いま歌われてないような曲をRYUTistに歌ってもらうみたいな裏テーマがあって。
沖井「ああ、なるほど」
――ボクが(運営に)リクエストしたのは沖井さんとThe Pen Friend Clubなんですよ。
沖井「なるほど、The Pen Friend Clubはもう実現されてますもんね」
――北川さんもボクはずっとファンだったんですけど、いままであんまりアイドルと絡んでるイメージがなくて。
北川「そうですね、呼ばれたらどこでもすぐ行くんですけど(笑)、チャンスがなかっただけなのかもしれないです。現状は声優さんの仕事が多いですね」
――ある時期から北川さんと沖井さんに声優関係の仕事が増えて、ボクはけっこうふつうにお客さんとして観に行ってて。沖井さんが出たインストアも観てます。
沖井「どれだろ? 竹達(彩奈)とかですか?」
――そうです。すごくいい光景だと思ったんですよ。沖井さんが何者かぜんぜん知らない声優ヲタの人たちが、〈沖井さん、いい曲を書いてくれてありがとうございます!〉って感謝する感じが美しいなって。
沖井「あれはうれしかったですよね。俺ホントにいい曲を書いたんだなって。ただただ曲だけを誉められるとグッとくるんですよ」
――そして、ボクが北川さんとDMのやり取りを最初にしたのが、〈清浦さんのライヴに来ませんか?〉ってお誘いだったんですよ。
清浦「えっ! あっ! えっ! そうなんですか!?」
――だから2010年に北川さんの招待で清浦さんのライヴを観に行ってるんです。
清浦「ビックリした! 知らなかったー!」
北川「『十九色』(清浦の2010年作)のリリース・イヴェントのワンマン・ライヴがあって、僕はそれのバンマスやってたんですけど、〈来ませんか?〉ってDMして」
清浦「そうだったんですか!」
これがRYUTistの作品として残るんだと思ったときに震えた(みくちゃん)
――ボクはRYUTistも長年関わってきて、だから今回はボクへの私信みたいな曲だと勝手に思い込むぐらいの組み合わせで、しかもそれが最高の出来だったわけですよ。
沖井「長年の思いがここで着地したっていう(笑)」
――夢が叶いました! RYUTistのみなさんはこの曲をもらってどう思いましたか?
のんの「すごい曲をいただいちゃったなと思いました」
みくちゃん「これがRYUTistの作品として残るんだと思ったときに震えたよね。〈えぇー?〉って」
のんの「一生自慢できる、この1曲が」
――沖井さんとはすでに『青空シグナル』(2018年)で仕事されてますけど、RYUTistから見た沖井さんはどんな人ですか?
沖井「誉められたら伸びるタイプだからね(笑)」
みくちゃん「はい(笑)。すごい優しいんですよ。レコーディング中もそうなんですけど、インストア・ライヴにもたくさん遊びに来てくださって。最初はお会いするとき緊張してたんですけど、最近は〈わーっ、沖井さーん!〉って(笑)」
沖井「……逆に怖い人っているの?」
のんの「最初はホントに緊張するんですよ」
沖井「あのときは僕もすごく緊張してたけど」
――作詞の清浦さんについてはどうですか?
のんの「清浦さんは優しくておもしろくて美人さんです。メールでもやり取りさせてもらってるんですけど」
清浦「LINEグループがあるんです。だから、今回作詞するときに最近好きなものとか気になってる音楽とかリサーチして、いろいろ教えてもらったんですよ。みくちゃんが〈これを聴いてます〉っていうのがあって、その音楽をともちぃから教えてもらったり借りたりしたらしいんです。音楽の貸し借りするのって、すごい青春っぽいなーと思って。メンバーだからこそなんだろうなと思って、それがわりと歌詞のヒントというか、最初のとっかかりになってて。あれはとても有益なLINEでした」
みくちゃん「友恵さん(ともちぃ)からCDを借りたり、1日1曲ってことで教えてもらったり」
ともちぃ「でも、3回だけで終わったんです(笑)」
みくちゃん「私、1回音楽を聴くとその曲をずっと聴いちゃって広がりがないんです。『青空シグナル』をリリースしたあとのインタヴューで、沖井さんに質問コーナーみたいなのがあって。そのときに〈曲をたくさん聴くためにはどうしたらいいですか?〉って質問したら、〈メンバー内で最近、何聴いてる?みたいな会話をしたらどう?〉って教えていただいて、友恵さんに曲を教えてもらうようになって」
――なるほど。ともちぃは最近、本も音楽も文化レヴェルが上がってる感じしますよね。
ともちぃ「全部教えていただいてるもので。最近は吉澤嘉代子さんの『女優姉妹』というアルバムをずっと聴いてます」
――いいですよね、吉澤さん。
清浦「(RYUTistに楽曲提供している)カンケさんも関わってますからね」
帰り道に寄ってるところは?ってリサーチしたら、〈帰りは直帰してます〉って(清浦)
――今回の歌詞はどういうテーマなんですか?
清浦「〈新潟らしさを出してください〉って最初に言われてて、それからもちろんおふたりの楽曲に沿ったものをっていう、ホントにザックリしたテーマをいただいて。で、みんなのLINEを参考にしながら青春の群像劇にしたいなと思って書きました」
――同じタイトルの曲を柏原芳恵さんが歌ってるのはまったく関係ないですよね?
清浦「あ、ホントですか? 知らなかった。最初、〈黄昏ダイアリー〉にしようって3人で話してたんですけど、ダイアリーは北川さんが提案してくれて」
北川「最初はもっと別のタイトル案がいくつかあって。4姉妹感で『海街diary』の感じが頭にあって、〈黄昏ダイアリー〉にたどり着く前にダイアリーがふっと浮かんで、そういうのもいいんじゃないかって感じでした」
清浦「『青空シグナル』とか、漢字とカタカナの組み合わせにしたいなっていうところから、こっちはこっちで3人のグループLINEで相談しながら決めました」
――MVの舞台が海なのは〈海街〉とは関係なく?
北川「それを見て、〈『海街diary』みたいなイメージでした?〉って言ったら、〈そうなんですよ、そういう感じでした〉って言われたんで、言ってなかったけどなんか通じたんだなと思って。そこはお互いに、〈やっぱりそうでしたか!〉みたいな感じでうれしかったです」
沖井「ただ、RYUTistのみなさんにはご苦労おかけしてるけども。僕の曲はどうしてもコーラスが多くなるんで」
のんの「ぜんぜん苦労してないです」
みくちゃん「ちょっとだけビックリしましたけど(笑)」
ともちぃ「コーラスがレコーディングする日の午前1時とかに来て」
沖井「ごめんね! ホントにごめんね!」
みくちゃん「『青空シグナル』はコーラスのレコーディングがあったので、〈今回の曲はコーラスないんだね〉って自主練でみんなで話してて。そしたら当日の朝というか……」
のんの「前日の深夜に」
――〈これ、ちょっと練習しといて〉みたいな。
みくちゃん「しかも5声だったんですよ、コーラスが」
のんの「4人しかいないのに(笑)」
――その場合、どうなるんですか?
ともちぃ「私が2個歌いました」
沖井「しかも真ん中のほうで半音でぶつけたりするんだよね。ホントすみません!」
ともちぃ「いままでで一番難しいコーラスさんでした」
むぅたん「難しかった!」
沖井「ちょっと出来たヤツがあって、それを整理してもうちょっと綺麗にしていこうと思ったらいろいろ思いついちゃって。すみませんでした」
みくちゃん「いえいえ。でも、ハマッたときすごい綺麗なんで」
沖井「あなた方だからできるんです! ほかのところではとてもお願いできない、あれは」
北川「すごいね、あそこまでずっと。レコーディングが終わったの何時だったっけ?」
ともちぃ「午前2時ぐらいです」
沖井「昼間イヴェントやって、そのあとだもんね」
清浦「作詞のときに、新潟感を出したいから帰り道に寄ってるところとか教えてくださいってリサーチをしたら、〈帰りは直帰してます〉って言われて(笑)」
――寄り道なんてしませんっていう(笑)。イヴェントとかで〈休みの日は何してるの?〉的な話を聞いても一切膨らまない人たちですからね。
みくちゃん「みんな〈……〉みたいな感じで(笑)」
――プライヴェートがないんですよね。
清浦「ないですよね。そっか、そうだよね、忙しいよねって」
ともちぃ「自主練で」
みくちゃん「はい、ほぼ毎日メンバーで」
のんの「暇があれば練習する(笑)」
北川「深夜に終わって、〈明日休み?〉って聞いたら〈明日は学校でまだ宿題やってません〉って」
みくちゃん「ハハハハハハ! 朝やりました」
北川「そっか……」
――そりゃあスキルも高くなるわって話なんですよ。
のんの「まだまだです……」
沖井「それだけ集まって毎日毎日自主練するっていうことは、たぶん楽しいんだと思うんですよ。楽しくなきゃできないじゃないですか。楽しいと、ただやってるだけよりもクオリティーって上がっていくから、好きこそもののってヤツで。楽しくなくなったら相談して」
RYUTist「ハハハハハハ!」
――いいアドヴァイスができるんですね。
沖井「〈頑張ってね〉しか言えないですけど(笑)」
北川「僕らもすごく楽しくレコーディングできたんですけど、なんか僕すごい怖く思われてたみたいで」
みくちゃん「あとからわかったんですよね、それ(笑)」
北川「あとで聞いてすごいショックで」
のんの「私たちは緊張に弱いっていうか……」
北川「沖井くんに懐いてるから、ちょっと待てよと思ってお土産を買ってって、のど飴をみんなに配って、〈あっちじゃなくてこっちに懐けよ〉と思ってスタートしたんですけど」
沖井「あのとき汚いなーと思った、餌付けかよって!」
北川「それですごい楽しくやってたんですけど、しかも僕の誕生日の何日かあとで、ケーキとかいただいて、すごい素敵な現場だなと思って、〈みんなでケーキ食べよう食べよう!〉とか言って、それで〈お疲れさまでした〉って終わって、遅かったんですけどスタッフさんとちょっとだけ飲みに行ったら、〈いや、ケーキとか出したら怒鳴られるんじゃないかと思いました〉って言われて」
――ダハハハハ! 〈仕事の現場にこんなもの持ってくんな!〉って(笑)。
北川「ケーキをいつ出すか、そもそも出していいのかっていうのをずっとLINEでやり取りしてたらしいんですよ」
むぅたん「みんなで(笑)」
――〈怖そうだからどうしようか〉って?
北川「〈ケーキに名前を入れちゃったけど大丈夫かな〉とかやってて。バースデーケーキを出されて怒る人ってどういう人だよって、ものすごいショックでした。ピリピリしてる感とかまったくわかんなかったよね」
沖井「われわれは楽しくやってたもんね」
北川「普段どおりで。どのへんが怖く思われたのか、すごい気になって」
ずっと怖いと思われてたのはなぜ(北川)
――なんですか、サングラスな感じ?
みくちゃん「レコーディングのときがはじめましてだったんですよ。北川さんがどんな方かわからなくて、どこで怒るかわからない感じあるじゃないですか」
ともちぃ「すごい緊迫感が……」
北川「え、緊迫感あったの?」
ともちぃ「ありました」
北川「え、のど飴もらってすげえ緊迫感あったの?」
みくちゃん「もらったときはワーッてなったんですけど、沖井さんと北川さんがおふたりとも黙って作業されてる時間があって、みんなシーンとなってて、〈……これは……どうしたらいいんだ?〉みたいな……」
北川「そこはちょっとピリつきましたね」
――どう考えてもケーキを出せる空気じゃない(笑)。
北川「でも、ケーキ出して〈ヤバい、怒られる!〉みたいな人いないでしょ、ふつう」
清浦「北川さんがこんなに怖いキャラなの新鮮(笑)。そのあとスタッフから、〈北川さんにケーキとか出して大丈夫ですか?〉ってLINEが来て、私は東京にいるから状況がわからないけど、〈大丈夫ですよ、ドSですけど〉みたいなアドヴァイスを(笑)」
――あ、ドSではある(笑)。
北川「それをこっそり、〈みんなが怖がってるよ〉って言ってくれればいいのにさあ!」
清浦「わかんないじゃないですか、ホントに怒ってるのかもしれないしと思って。現場で何が起こってるんだろうって思いながら」
ともちぃ「でも、途中で新潟のイタリアンを食べてくださったんですよね。そこあたりから大丈夫というか、あんまり怒らない方だなって思いました」
北川「夕方からのレコーディングだったんで、その前に観光しようって言って、でも間に合わなくてイタリアンを買って遅刻して行って、作業中に食べたりとかお話してて、そこもすげえ楽しいと思ってたんだけど、それ中盤より手前ぐらいだったよね。そのあとだいぶあったのにまだずっと怖いと思われてたっていうのは何をしたのかってすごく思って」
みくちゃん「いまは大丈夫です。あの1日で北川さんと距離が縮まりました」
むぅたん「始まる前と終わったあとでは全然違ったなって」
沖井「逆だったら嫌だよね、作業が終わったときに怖いって(笑)」
――RYUTistは大人になんのトラウマがあるんですか? 安部さんが怖いとかですか?
みくちゃん「なんでですかね。北川さんが新潟のばんにゃいっていうキャラクターと写真を撮られてて、〈ばんにゃいだよ〉って見せてくれたんですよ。それも笑っていいのかわかんなくて(笑)」
――歩み寄ったわけですよね、北川さんなりに。
北川「僕はただただ楽しんで、イタリアンを買って待ってるときにご当地キャラクターがやって来たんで写真を撮ってたら、横についてるお姉さんが〈一緒にどうぞ〉ってすごいいい感じで撮ってくれて、名前も知らなかったんで〈こういうの撮ったんだけどこれなんていうの?〉〈ばんにゃいだよ〉ってふつうに話してるつもりだったのに、そんなプレッシャーを与えてたなんて……」
沖井「その写真も、ふつうに一緒に写ってるだけじゃなくて、この人すごいポーズなんですよ」
みくちゃん「片足上げてました」
――絶対に笑っていいヤツじゃないですか!
北川「だから、安部さんが勘違いして僕を怖い人だと思って言ってるのかなって」
のんの「安部さんが〈北川さんはすごい方だ〉ってずっと言ってたんです。〈その北川さんが来られるんだ!〉って、そういうプレッシャーとか緊張もありました」
北川「あとで聞いて、ものすごいショックで」
沖井「けっこう本気でヘコんでたよね(笑)」
みくちゃん「えーっ、ごめんなさい!」
のんの「私たちが勝手に距離を置いてしまってて」
北川「飲みに行ったときに安部さんが、〈いやぁ、今日超怖かったっすよ!〉って言ってて、〈なんだよー!〉みたいな話になったあとにTwitterでみんなのやり取りを見たらホントに怖がってて(笑)。僕の周りの人みんなゲラゲラ笑ってて」
のんの「でも、いまは何もないもんね」
みくちゃん「いまは何もない」
のんの「フルーツもくださったし」
みくちゃん「はい、共演するの楽しみにしてます!」
北川「いろいろあげて成功しました!」
――北川さんに怖いイメージはゼロですからね。
北川「そうですよね? ほら!」
のんの「間違ってた(笑)」
みくちゃん「間違ってたね」
北川「ほら!」
沖井「それが怖いんだよ(笑)」
むぅたん「もう怖くないです」