ソロやロキシー・ミュージックのナンバーを、1920年代のベルリンをイメージしたという古き良きジャズ・アレンジでセルフ・リメイク。2012年作『The Jazz Age』も似たような趣向だったが、全編インストのそれとは異なり、8曲でフェリーの蟲惑的な歌声を聴けるのが嬉しい。セピア色に染まったオーケストラの響きが各曲をまるでスタンダードのように装わせ、享楽と喧騒に彩られた大戦前のメトロポリスへと誘ってくれる。