共同プロデューサーに神田朋樹を迎えた3年ぶりの新作。ミニマルな機能美を突き詰めたバンド・サウンドと共に低温の歌が揺らいで生み出される極上の陶酔感は、全編に薄く纏ったファンクネスによって微熱も帯びている。エレクトロ・ファンクを独自解釈したような“lay low”や、スティールパンがドリーミーに奏でられる“so as not to”なども絶妙なアクセント。結成20周年にしてなお感じられる瑞々しさには驚くほかない。