逆境から逞しく立ち上がる熱い緋色のエモーション
日本コロムビアのアイドル・レーベル、Label The Garden(以下LTG)。2016年に発足されて以降、Flower Notes、Clef Leaf、Shine Fine Movementと3組のグループをメジャー・デビューさせてきましたが、母体となるseeDreamを含め、ここ1、2年の間にメンバーの卒業が続き、昨年3月にはFlower Notesが解散、Clef Leafも活動を縮小せざるを得ない状況でした。そんななか、Clef LeafとseeDreamに残ったメンバーによって結成されたのがFragrant Drive(略称:フラドラ)。
板橋加奈「Clef LeafとseeDreamが統合されると聞いたときは、Clef Leafで決めた目標もありましたし、すぐには判断できなかったんですけど、人数が増えることによって見せられる形もあるし、個性的なメンバーが増えてMCもおもしろくできるんじゃないかなとか、いろいろ前向きに考えて、新しいグループで活動することを決めました」
伊原佳奈美「Clef Leafっていう名前がなくなってしまうのが悔しくて、でも、ここで終わりにする、アイドルをしていない自分っていうのは考えられなくて。新しいメンバーも入って良い刺激になれば、また切磋琢磨して良いグループになる、新しい風も吹かせられるんじゃないかなって思って」
片桐みほ「私はseeDreamのメンバーで、CDデビューもしてなかったからライヴのレパートリーもそんなに増えることもなく……っていうなかで、新しいグループでデビューするっていう話を聞いたときに、やっと前に進めるなって。かなな(板橋加奈)とは同期だから、Clef Leafのことを考えると複雑な気持ちなんだろうなって、そこがいちばん気がかりだったんですけど、2人が〈大丈夫だよ〉って言ってくれて、一緒にやる決心がつきました」
加藤真凛「私はClef Leafに憧れてLTGに入って、楽曲だけじゃなく2人の人間性もすごく好きで、いつか一緒に活動できたらいいなあって思ってました。すごくうれしいだけじゃなくて、2人がいると勉強になる毎日ですね。かななはトークでもグループを引っぱってるし、かなみん(伊原佳奈美)はやさしい性格で、容姿が私のタイプなんです(笑)」
西岡玲菜「私は他のメンバーよりも経験が浅いので(2018年6月にLTG加入)、こんなに早くメジャー・デビューしていいのかなとか、いろいろマイナスに考えてしまうこともあったんですけど、アイドルはいましかできない、自分のなかに輝ける何かがあるからチャンスが巡ってきたのかも知れないって。いまはすごく楽しくて、フラドラとして活動できて幸せだなって思います」
葉山ゆず「私も玲菜と同じときにステージ・デビューさせていただいて、seeDreamとして経験を積ませていただいたんですけど、私、人見知りをしちゃうので、やっと慣れた頃に統合するっていう話を聞いて。先輩たちと一緒になるのは緊張するな、大丈夫かな、こわいなあ……って思ったりもしたんですけど、先輩がすごくウェルカムって感じで安心しました」
そして待ちに待ったデビュー・シングル“胸の奥のVermillion”。〈香り〉と〈疾走〉を託したグループ名に相応しく、情熱的な歌詞と、それをさらに盛り立てるエモーショナルな曲調は、逆境から逞しく立ち直ろうとしているメンバーの思いが浮かび上がってくるようだ。
佳奈美「内に秘めた熱さがあるなって、曲をいただいたときに、すごくがんばろうっていう気持ちになりました。〈あなたの胸にも緋を灯してあげる〉って、私たちがファンの人に思いや熱さを伝えてることで、ファンの皆さんも熱くなってほしいなって思います」
みほ「seeDreamの曲ってこれまで可愛らしい曲が多かったんですけど、これはかっこいい曲がきた!と思って。そういう曲を歌ったことがなかったので、どういうふうに表現すればいいんだろうなっていうのはちょっと悩んだりしましたけど、新しい自分の一面を見せられるっていうことでワクワクしたし、けっこう好きな曲調なのでうれしかったですね」
加奈「力強さがあると思います。みんなそれぞれいろんな思いや体験を経てきたので、逞しくなった。グループがスタートするまでに自分たちが強くなったといいますか、そういう気持ちも含めて楽曲が力強くなってるんだと思います」
歌詞のなかには、Clef Leafのとある曲のフレーズが挿し込まれていたり、Flower Notes“恋花”の振付けが組み込まれていたり……。
加奈「Clef Leafでの最後のライヴで新曲として歌った“キンモクセイ”っていう曲があるんですけど、キンモクセイって英語で〈Fragrant Olive〉っていうんですよね。そんなところでも、LTGの歴史と繋がってたりするんです。Clef LeafやseeDreamの曲も、これからこのメンバーでやっていくので、以前とは違ったお楽しみもあると思います。2019年は〈フラドラ、キテる!〉っていうぐらい急上昇していきたいですね」
佳奈美「CDをリリースして、その結果をちゃんと残して、夏のフェス・シーズンとそれ以降に繋げていきたいですね。あとは、定期公演を毎回ソールドアウトさせる! その目標を達成するためにがんばっていきます!」
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