時代の最先端を疾走する次世代アーティストが渋谷クラブクアトロに大集結!!
あの素晴らしい時間からすでに1年以上が経過しているとは信じられない。数多くのステージを観る機会があるが、それでも昨年のこのバンドの演奏は未だ鮮烈なインパクトを残している。弾けるホーン・セクション、ツイン・ドラムの重厚かつ破壊力抜群のグルーヴ。高度なヴォイシンクで楽曲を支えながらもカオスへと導くようなキーボード。リフからソロまで駆け抜けるギターに、ビートのポケットを抑えつつも全体をドライヴさせるベース。それぞれが今、ここにある音楽に集中する様は、しっかりと〈JAZZ〉でありながらもその一言では片付けられない。この東京を大きな音楽の実験室に見立てて、その先の音楽を追求するというこのイヴェント・コンセプトこそ、まさにそこで起こっていたことを表現している。〈beyond JAZZ, beyond NEXT〉本年で3回目となるこのライヴ。なんと言っても目玉は、かの〈ポップマエストロ〉冨田恵一が主宰する〈T.O.C Band〉だ。来年に控えたオリンピックへの出演を目指すコンセプトで結成されたスペシャルプロジェクトであり、この日のためだけに冨田氏が書き下ろす壮大なアンサンブルを若手トップ・プレイヤーたちと競演するという他に類を見ない企画だ。
〈現在進行系〉のJAZZをすでに体現する彼らを率いるということは、まずはその〈現在進行系〉を超えることこそが命題となる。過去2回、その重責を果たして余りある楽曲を提供しコンダクトしてきた冨田氏は、以前のインタヴューで〈自分の中にあるポップネスの表出〉をテーマに掲げていた。JAZZというフィールドを愛しつつも、外から俯瞰して見ることのできる氏だからこそ提示できる〈Beyond NEXT〉が、今年も展開されるに違いない。
出演メンバーはそれぞれ、WONK/YaseiCollective/ものんくる/STEREOCHAMP/RS5pbでの活動やサポートなどに八面六臂のツワモノ揃い。たった1日だけのステージであるが故、その爆発力は凄まじい。
またこの日の対バンも見逃せない。今、最も注目を集め出演依頼が殺到する中村佳穂とそのサポートメンバーでありつつ井上銘との双頭バンド〈Meetz Twelve〉にも出演する西田修大のスペシャルプロジェクト。本イヴェントでも掛け持ちでドラムを叩く日本で最も忙しいドラマー石若駿の最新プロジェクト〈SMTK〉。さらにコンテンポラリーダンスの新星、アオイヤマダが初登場となる。
今の東京を代表するアーティストが一同に会するたった一晩の宴。これを観ずして、これからの先の音楽=Beyond NEXTは語れない。
LIVE INFORMATION
TOKYO LAB 2019
○9/26(木) 開場18:30/開演19:30
【会場】渋谷クラブクアトロ
【出演】
□T.O.C Band featuring冨田恵一(冨田ラボ:プロデュース・作・編曲・key & g)With 松下マサナオ(ds from Yasei Collective) 石若駿(ds from smtk) 角田隆太(bs from ものんくる) 井上銘(g from STEREO CHAMP) 江﨑文武(key from WONK)
類家心平(tp from RS5pb) And THE INCREDIBLE HORNS 滝本尚史(tb) 武嶋聡(sax,fl) 後関好宏(sax,fl)
□西田修大+中村佳穂プロジェクト
□Meetz Twelve featuring 井上銘 & 西田修大 with 石若駿(ds)&千葉広樹(bs from スガダイロー・トリオ)
□SMTK featuring 石若駿(ds)松丸契(sax)細井徳太郎(g from DNA)&Marty Holoubek(bs)
□アオイヤマダ(dancer)
www.tokyolab.tokyo