クローメオといえば往年のエレクトロ・ファンクを核にニューウェイヴからブラコンまで80sオマージュと美脚にこだわってきたデュオだが、この4年ぶりとなるメジャー移籍作ではカードの切り方を微調整してきた。先行シングル“Over Your Shoulder”やチャック・イングリッシュとの“Legs”から予想できた通り、以前から小出しにしていたブギーなディスコの意匠を強調。アレンジの幅を広げた前作からグッと焦点を絞り、スカした真顔で飄々と軽妙洒脱なステップを踏み続ける展開がイキイキと粋で楽しい! 前作に続いてソランジュと麗しいブラコン曲で絡んだほか、トロ・イ・モワとヴァンパイア・ウィークエンドのエズラを起用。多くのバック・ヴォーカルをタワサ・エイジーが務めているのもアーバンな隠し味か。