〈まずメロディーに乗せる愛を探しながら/阿保みたいに今日もね/何かを信じて心躍らすのが/A.t.Ti.Tude/私のA.t.Ti.Tude〉。アルバム表題曲の“Attitude”は、ミセスらしさ全開の彩り鮮やかなポップ・サウンド。キャッチーなメロディーに乗って、大森元貴(ヴォーカル、ギター)の曲を作るときの姿勢や歌う意味、さらには社会と自分の〈痛い〉ところさえも書き綴られている。

カリブ海を連想させ、英語詞のように聴こえる“Viking”に、炭酸が弾けるような爽快ロック・ナンバーの“青と夏”、優しく力強く自分自身を肯定してくれるバラード“僕のこと”など、一曲ごとの色合いはさまざま。まるで“Attitude”で示した思いが、言葉と音色を変えて散りばめられているようだ。アルバムの最後をしっとりと締めくくる“Folktale”は、寝る前に読むお話のよう。〈涙が枯れたというなら/愛を込めて今/無愛想なキミなら/意味ならわかるでしょう?〉。さて、ミセスが探して綴った〈愛〉を、受け止める心構えはできているか。