力強く掻き鳴らされるギターに煌びやかなシンセの音色——イントロから昂揚感が止まらない表題曲で幕開ける16作目。重たくうねるアンサンブルがクールな“ありがとさん”、グルーヴィーな“YM71D”、不敵なテンポ・チェンジを見せる“まがった僕のしっぽ”、ふたたび豪快にロールする終曲……ファンタジックな詞と郷愁の旋律は相変わらず、だけど全曲が猛烈な新鮮さで鳴っている点に凄味を覚える。スカッとした聴後感が最高。