約7年ぶりとなるソロ名義での2作目。歌詞があるのは全17曲中3曲のみで、前作以上にインストゥルメンタルの割合が増え、そのほとんどが〈不穏〉〈孤高〉といったワードがしっくりくるノイジーな音像だけに、8曲目の“デッドリー・ドライヴ”でやっと届くチバユウスケの歌声にとてもホッとする。ジム・ジャームッシュの映画を観るような気分で、ヒリついた音の狭間から掬い取れる感情、景色を楽しみたい。