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コラム

スティーヴ・ガッド、ダン・ヘマー&ミカエル・ブリッチャー(Steve Gadd、Michael Blicher & Dan Hemmer)、超絶トリオが来日!

スティーヴ・ガッド、ダン・ヘマー&ミカエル・ブリッチャー(Steve Gadd、Michael Blicher & Dan Hemmer)、超絶トリオが来日!

*2020年3月10日追記
〈MUZA JAZZ NIGHT Vol.3〉中止のおしらせ

2020年3月18日(水)にミューザ川崎シンフォニーホールで予定されておりました〈MUZA JAZZ NIGHT Vol.3〉は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。詳細は川崎シンフォニーホールのオフィシャルサイトをご確認ください。

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/news/detail.php?id=1240


 

「ドラムは叩くんじゃなくて奏でるのだよ、しかも常にグルーヴィーにね」

 2019年11月に発表されたミカエル・ブリッチャー(サックス)、ダン・ヘマー(オルガン)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)からなる〈ソウル・ジャズ・トリオ〉の作品『Get That Motor Runnin’』を聴いて、益々、スティーヴ・ガッドのドラムが好きになってしまった。音色、グルーヴ、質感、空間、ダイナミクス、すべてが極上で、あわてて既発の『Blicher Hemmer Gadd』(2014年)、『Omara』(2018年)をゲットした次第。いいですよこのトリオ、すごくいい。

 トリオの目玉であるドラマー、〈ドラム・ゴッド〉(Gadd=God?)と称されるスティーヴ・ガッドは、1945年4月9日、アメリカ、ニューヨーク州ロチェスター生まれの、御齢74歳!(もうすぐ75歳!) 幼少の頃よりドラム、さらにタップ・ダンスでも天才的な才能を発揮。70年代ですでにマーチング・スネア・ドラムのテクニックである“ルーディメンツ”をドラム・セットに応用した革新的ドラミングで世界を席巻。クロスオーヴァー~フュージョン界を代表する世界No.1ドラマーとなる。チック・コリアや、後年のミシェル・ペトルチアーニとの一連の活動などはその最たるもの。

 しかし、そのドラミングはジャズ/フュージョンの枠には到底収まるわけはなく、ポール・サイモン、スティーリー・ダン、エリック・クラプトン、ジェイムス・テイラーなどなど、ジャンルを軽々と超越して膨大な数のアーティストの音楽をまた別の次元へと運ぶ。さらに〈スタッフ〉や〈ガッド・ギャング〉など、自身のバンドでも〈ガッド節〉と言われる強烈な個性を注入して音楽を創り上げる。総じて驚異的なテクニックを駆使しつつも、常にそのドラミングには〈歌〉があり、逆に〈何もしない〉レイドバックしたリズムも素晴らしくお見事なのである。

 そんな華麗なる経歴、数々の名演・名盤を残し、酸いも甘いも、音楽のすべてを知り尽くしてしまった(本人はそんなこと微塵も思ってないだろうが……)今のガッドが、デンマーク出身、北欧を拠点とするミカエル・ブリッチャー、ダン・ヘマーと〈密なる音楽〉を創っている。ヨーロッパを中心にライヴもやりまくっているようで、このトリオのサウンドに相当入れ込み、演奏をめちゃくちゃ楽しんでる!というのが『Get That Motor Runnin’』で一目(聴)瞭然。全6曲のうち、M1、M4、M6がライヴ音源、M2、M3、M5がスタジオ録音。M3とM5にはデンマークのピアニスト、ピーター・ローゼンダルが、M2にはギターのアンドレアス・ルンドが、M5にはヴォーカルとして大御所、ポール・キャラックが、さらにM1、M2、M6にはパーカッションでエディ・ヤールが加わるが、大らかで、温かく、懐の深~い3人のサウンドが見事に溶け合っている。

 ライヴ音源でもスタジオ録音でも、まったく同じ空気感を貫けているのも、ライヴを重ねてのミュージシャン同士の魂の会話が進化・深化したその結晶とも言える。もう、やることがいちいち成り立っちゃってる感じ。ガッドのドラムに限って言っても、先に挙げた驚異的なテクニックと歌が、レイドバックしたビートの中に内包されちゃってる感じで、実は〈全部入り〉。一見(聴)シンプル、ホントは難易度マックス。それがハマって、美しくウネっている。

 ガッドは近年、頻繁に来日して(年に2~3回くらいは来ている……これってすごいこと!)、その素晴らしいドラミングを聴かせてくれている。心から音楽を、演奏を楽しんでいるその姿から、音楽家として、今が最も聴くべき時代、今こそがまさに〈旬〉という気がしてならない。何かもう、円熟の境地とか、秘めたるエネルギーとか、そんなのまでも超越してしまって、やっぱりドラムの、音楽の、演奏の〈神〉なのかもしれないと本気で思ってしまう。その音色、そのたたずまいから、〈ドラムは叩くんじゃなくて奏でるのだよ、しかも常にグルーヴィーにね〉なんて声が、ドラマーの端くれである筆者にも聴こえるのである。そんな彼らの日本公演が2020年3月18日 (水)、ミューザ川崎シンフォニーホールでの〈MUZAスペシャルナイトコンサート MUZA JAZZ NIGHT!〉で実現。2018年3月以来となるこのトリオでの来日パフォーマンス、今からワクワクが止まらない!

 


スティーヴ・ガッド(Steve Gadd)
ニューヨーク州ロチェスター出身。クロスオーヴァー、フュージョンの草創期からその第一人者として高い評価を得る。エリック・クラプトンやサイモン&ガーファンクルらと共演した、誰もが認める世界最高峰ドラマー

ダン・ヘマー(Dan Hemmer)
デンマーク出身のサックス奏者。デンマーク版グラミー賞を2度受賞した経験を持つ。イヴ、カスターニエ、レイディオスター、アストロ・ブッダ・アゴーゴーなど、デンマーク・ジャズ界において数多くのプロジェクトで活躍中

ミカエル・ブリッチャー(Michael Blicher)
デンマーク出身のオルガン/鍵盤奏者。90 年代からジャズ、ロックやポップス、フォークなどの作品で手広く裏方として活躍。ブリッチャー同様、レイディオスター、アストロ・ブッダ・アゴーゴーにも参加している

 


LIVE INFORMATION

MUZA JAZZ NIGHT Vol.3
ドラムの神様がミューザに降臨!
 ※中止
〇3/18(水)18:30開場/19:00開演
【会場】ミューザ川崎シンフォニーホール
【出演】スティーヴ・ガッド(ドラムス)/ミカエル・ブリッチャー(サックス)/ダン・へマー(ハモンドB-3オルガン)

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/calendar/detail.php?id=2552&y=2020&m=3

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