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わかりやすく挑むものができた

――ユニットの分け方はどう決まったんでしょう。

ユメノユア「加入順とかですかね(笑)」

ココ・パーティン・ココ「いや、もう人生経験のある順番みたいな」

――皆さん(永遠の)18歳じゃないですか。

キャン・GP・マイカ「だって、もう衣装に書いてあるし~」

ヤママチミキ「〈老〉って書いてます(笑)」

マイカ「ゴールドの文字で」

ユイ・ガ・ドクソン「でも、シルバーじゃなくてゴールドなんでね」

ミキ「うまいこと言う……」

ドク「だいたい〈若〉とか〈老〉とか漢字のイメージを気にしすぎてる。私には〈老い〉じゃなくて海老の〈老〉に見えてるし」

ユア「確かにね。別に気にはしてないけどさ(笑)」

マイカ「海老が好きなグループってことでいいんじゃない」

ココ「まあ、海老はめちゃ好き」

――でも、海老も腰が曲がってるからあの当て字なんですよね。

ドク「そうなんですか!」

ミキ「もう無理じゃん(笑)」

マイカ「もうダメだ」

ドク「まあユニット名からして葬られてるような名前でも、うちらは墓から這い上がっていきますけどね」

マイカ「〈ベッド〉とか入ってるからセクシーな意味かと思ったら違った(笑)。〈とっとと寝ろ〉って」

ヤママチミキ

――具体的なGO TO THE BEDSのコンセプトはどういうものですか?

ココ「PARADISESのほうはポップでキャッチーでフレッシュで、うちらは……」

ドク「ヴィンテージ要素を持って……」

ユア「また自分から言うじゃん」

ドク「価値があるから。アンティークな」

マイカ「スタイリッシュな」

ココ「クールな」

ミキ「がんばって出してる感じが(笑)」

マイカ「自分的には、かっこいい部分と自由な感じが合わさって、一人一人の個性が爆発して、好きなことをのびのびやって、それをユニットとして正解にできたらいいなって思ってます」

ドク「全員で話し合ってひとつのGO TO THE BEDS像を決め込もうっていう空気ではなくて、自分の中でどういうユニットにしたいかが個々にあって、それが集まることで出来るのかなって。いままでは出来上がる前に理想を固めることが多かったんですけど、ひとつのイメージへ向かうというよりは、5人から滲み出たものが合わさって何が出来るか見てみたいです。お客さんがどう受け取ってくれるのかも楽しみですし」

――そもそもユニット分けのアイデア自体は去年からあったそうですね。

ココ「決まったのはサキちゃんが辞める件と同時なんですけど、期間限定で派生ユニットみたいなのを春頃にやろうかという案はそれ以前からふんわり聞いてました」

ミキ「サキちゃんの話の後に、渡辺さんから今後について話があって。渡辺さんの口から直接聞いたのはそこが最初でしたね」

――最初に聞いた時の気持ちは?

ユア「ビックリはしたけど、マイナスな気持ちは抱かなくて。意外とすんなり受け入れられました」

ドク「私自身はめちゃくちゃショックで、分かれるのが悲しいっていうのはその場でも伝えました。でも、それこそ私はもう解散って言われてもおかしくないとも思ってたんで……」

――追い込まれた状況だったんですね。

ユア「先のことはわからないけど、『ONE PIECE』みたいに分かれて戦って、それぞれ力をつけて、集まって大きいボスを倒しにいくみたいなのを私は勝手にイメージしていて。だとしたら、それまでどう進んでいくか、やったことがない試みだから、いまはワクワク感のほうが大きいです」

ココ「私もわりと早い段階でそう思えたかな。不安がないわけじゃないけど、サキちゃんの脱退と同時にそういう決断が下されて、試練というか、変化というか、わかりやすく挑むものができた。そこに対して〈あ、おもしろそうだな〉ってシンプルに自分が感じたことにもビックリしたんですけど、自分たちの気持ちより、お客さんからどう見えるのかはすごい気をつけたいなって思います」

キャン・GP・マイカ

――具体的には?

ココ「やっぱり去年は〈ギャンパレ昇り調子だね〉って言っていただけてるなかで、自分たちでは半年ぐらいすごい葛藤があって。そのなかでサキちゃんの脱退が決まって、ハルナの脱退もあって、そこでチーム分けが発表されたら、見え方的には2期BiSと重ねられるというか」

――まあ、見る側からしたら。

ココ「そうそう。別に強がって楽しみって言ってるわけじゃないんだけど、どう見えるのかは慎重に考えないといけないなって両チームが思ってると思います」

ユア「ハルナのことがあったからね、よりいっそうマイナスな見え方をすると思うので、そのなかでどう発信していくか」

ココ「分かれるのは去年から決まってたことだけど、その後でハルナの脱退があったので、間違って捉えられかねないかもなって。まあ、そう感じさせないようにするのはうちら次第だし、自分たちのやり方でちゃんと証明していければいいかなって」

ミキ「自分たち的には気持ちを切り替えてGO TO THE BEDSとして進んでいく状態になってるんですけど、それをどうお客さんに伝えていくのかっていう部分でみんな悩んでるっていう感じだと思います」

ユア「うん。とにかくお客さんには常に新しい未来を提示していきたいよね」

ココ「WACKの中でも新しい見え方になったらおもしろいなって思ってます」

――具体的に動き出したのは年明け?

ユア「1月の中旬ぐらいにレコーディングがあって、そこで両方のユニットの曲を初めて聴いて、曲調の違いとかも改めて知った感じですね」

ココ「用意していただいた楽曲だけでもコンセプチュアルで、GO TO THE BEDSのほうはかっこいい曲調なんですけど、それを5人でやった時に、単純に歌割だったりとか一人一人にフォーカスされる時間も倍になるので、〈こんなこともできるんだ〉って、まだ発揮できてなかった個々のいろんな面がお客さんにも自分たち自身にも見えてくるんじゃないかなって。それができそうだから、分かれることにワクワクした部分があったのかもなっていうのが正直なところで」

――ある意味、去年の皆さんにあった葛藤みたいなものが、今回の試みによって解消される部分もあるのかな?って。

ココ「まあ、あの時期がなければ分かれなかったと思うので、どっちが先かみたいな話ですけどね。10人でひとつのものを作るのも楽しかったけど、プラスに捉えるのならば、そういう時期があったからこそ新しいことに挑戦できるのはあるし」

ドク「続けていけるのであれば、この5人でGO TO THE BEDSを全力でやりきりたいっていう気持ちです」

ココ「たくさん考えたなかで早い切り替えをしたっていうことなんですけど。やっぱりPARADISESのメンバーと一緒にステージに立てないことは寂しいし、お互い別の場所でがんばろうぜっていう気持ちです。分かれる以上はライヴァル意識も持ってるけど、PARADISESに何かあったら助けたいし、うちらも悩んだら3人の意見を聞きたいし、そういう距離感の関係性でありたいとは思ってます」