守り続けたその名を刻み掲げて――2026年で解散することを発表した11人が語る現在の心境、感謝を伝えるニュー・シングル、そしてその先に願う未来とは?

 2014年に前身のプラニメとして始動し、2015年にPOPへ発展、さらに2016年にGANG PARADEに改名し、〈みんなの遊び場〉を掲げて精力的に活動を重ねてきた10年――12月16日に特別な節目のワンマン〈GANG PARADE 10th YEAR SPECIAL LIVE “THANK YOU, PARADE”〉を開催し、2026年に解散することを報告したGANG PARADE。そんな折に届ける豪華なニュー・シングル“KIMI☆NO☆OKAGE”に寄せて、11人はいま何を思うのか。解散発表を控えた11月後半に話を訊きました。

GANG PARADE 『KIMI☆NO☆OKAGE』 ワーナー(2025)

 

いちばん濃かった2025年

――まずは……。

ココ・パーティン・ココ「お世話になりました!」

月ノウサギ「早い早い(笑)」

――まだです(笑)。まずは〈10周年イヤー〉を掲げて活動してきた2025年の感想を聞かせてください。

キラ・メイ「私は途中から加入したんですけど、続けてきてくれたメンバーのおかげで、こうやって10周年を祝える機会に立ち会えてホントに楽しかったし、何をやっても〈これがGANG PARADEだ〉って言える土台をこれまでの積み重ねで作ってきたからこそ、さまざまなアーティストの方に参加していただいたアルバム『GANG RISE』も自分たちの色にできたと思うし、いろんなことが重なり合って、みんなに感謝の1年でした」

ヤママチミキ「個人的には10年以上活動してきたなかで、2025年はホントに新しいことにたくさん挑戦させてもらいました。それこそ豪華なアルバムを作れたり、それを引っ提げてバンド・セットでワンマンができたり、自分たち主催のフェスを開いたりとか、10年やってても踏み出せていなかったことに挑戦させてもらえたのが凄くありがたかったです。しかも、この11人の見ている方向が同じというか、個人の目標ややりたいことはそれぞれあるだろうけど、みんながGANG PARADEとして同じ意識を持って動けたと思うので、良い1年だったなって思いますね」

ヤママチミキ
ユメノユア

――特に印象深かった出来事というと?

キャ・ノン「8月に横浜の赤レンガ倉庫で開催した〈狂遊〉というワンマンです。私自身が2017年に横浜赤レンガの〈WACK EXHiBiTiON〉でギャンパレを初めて観て、そこで憧れて、WACKに入りたいと思ったので、その場所でギャンパレとしてライヴができたのが嬉しかったですね。それはここまで続けてきてくれたメンバーのおかげだし、その時に客席から観ていたメンバーのほとんどがいまもいてくれて、ステージでその横に立てていることが凄く嬉しかったです。2025年を振り返る時に、やっぱりあの日のことは忘れないなって思いますね」

ユイ・ガ・ドクソン「私もパッと思い出すのは〈夏の三番勝負〉ですね。初の主催フェスと、バンド・スタイルでのワンマン、赤レンガでのワンマンっていう濃いライヴを8月にやらせてもらえて。それが1か月の間に全部あったんやと思って、いま改めてビックリしてるんですけど(笑)。あと、いろんなご縁が記念すべき10周年の時に結ばれて、『GANG RISE』っていう、自信を持って最強だと言えるアルバムも出せて。これまでは年に何個かつらいことがあったりしたけど、2025年はそれがなくて。そんなことない?」

ノン「前の年は2人辞めてるから(笑)」

ドク「楽しい思い出がめっちゃ多かったし、10年やってきたなかでも、いちばん濃かった気がします」

アイナスター「その〈三番勝負〉に向けて、いつも以上にしっかりと準備をさせてもらって、自信を持ってライヴに挑めたのが達成感にも繋がったし、だから楽しかったのかな。あと、春の〈GANG RISE TOUR〉はアルバム収録曲の先行配信や初披露と連動しながら回ったツアーだったんですけど、思い出に残る公演が多かったです。神戸とかね(笑)」

キャン・GP・マイカ「神戸はやばかったね。みんなバグってた」

ナス「うん。何かデカい出来事があったわけじゃないけど、いま遊び人(GANG PARADEファンの総称)と作れてる遊び場が凄く誇らしいなって感じて。ライヴ中に遊び場を作るうえでの自信みたいなものが高まった年だったと思います」