ウォルター・スミス3世の『In Common』に続く2作目。テレンス・ブランチャードや、ケンドリック・スコット、エリック・ハーランドのアンサンブルに参加、つまり今、30代の在米アーティストの定番出世街道を歩んできた一人である。これまでもたくさんアルバムをリリースしてきた彼にとってこの〈In Common〉なるプロジェクトがどういうもののなのか。前作はドラマーにマーカス・ギルモアを、そして今作ではネイト・スミスを迎える。作曲家としてはアルバム『III』での“Capital Wasteland”でそのフォーム、彼らしいケーデンスを確立して以来、今作に至るまでその魅力は尽きない。