コード9やブリアルと並ぶイノヴェイターとしてダブステップの金字塔『Underwater Dancehall』(2007年)を打ち立ててから13年。ブリストルのピンチがついに2枚目のオリジナル・アルバムを投下した。その間には自身主宰のテクトニックからさまざまなアクトを送り出す一方、シャックルトンとのコラボ、エイドリアン・シャーウッドとのコンビ作2枚、そしてディレイテッド・シーンズの活動(こちらも今年に入って久々に音源を発表したばかり)などが断続的に水面に浮かんでは見えていたわけだが、テクノ~アンビエントやハウス、ドラムンベースまでを跨ぐ音像がディープに轟く様子はさらにシンプル。トリムを迎えた点描のグライム“All Man Got”、キラ・Pとの金属音が軋むダブ“Party”などなどカッコ良すぎです。