シャーウッド&ピンチを取り巻くディスクガイド

ADRIAN SHERWOOD 『Recovery Time』 On-U(2012)

エイドリアンにとっての現時点での最新作『Survival & Resistance』収録曲をフロア向けに再構築したEP。“Effective”をピンチが攻撃的にリワークした“In Full Effect”は両名の記念すべき初コラボとなった。

 

SHERWOOD & PINCH 『Music Killer』 On-U/Tectonic/BEAT(2013)

“Bring Me Weed”に“Music Killer”という共同名義での12インチ2枚の収録トラックをまとめた日本限定のEP。エクスクルーシヴ収録されたマシーンドラムの凶悪なリミックスもハマってる!

 

VARIOUS ARTISTS 『Co.ld Vol. 1』 Cold(2014)

ピンチがテクトニックとは別ラインで立ち上げた、〈コールド〉を追求するレーベルのコンピ。インダストリアルに接近したテッキーでダビーな先鋭性の核に、シャーウッドが展開してきた音世界の隔世遺伝を見ることももちろん可能だ。

 

DUB SYNDICATE 『Hard Food』 Echo Beach/BEAT(2015)

On-Uサウンドの核として80年代から活躍し、ピンチも聴き親しんできたユニット。2014年10月に凶弾に倒れたスタイル・スコットの遺作となったこの11年ぶりの新作でも、ミックスを手掛けたのはもちろんシャーウッドだ。

 

EFDEMIN 『Decay』 Dial/OCTAVE(2014)

『Late Night Endless』の音響芸術に貢献した一人として、マスタリングを担ったラシャド・ベッカーの名は非常に重要。エミカ作品でピンチとの絡みもあった彼は、本作に代表されるベルリンの音響テクノ系作品を数多く手掛けている。