“Sweet But Psycho”の全英No.1ヒットで華々しくデビューを飾って以来、レディー・ガガの再来と言われてきたアメリカ人シンガーがついにアルバム・デビュー。ケイティ・ペリーなどを手掛けるサーカットが全面プロデュースを担当し、レッドワンやシェルバックも協力。チャーリー・プースも共作で参加する。前半はポップな〈天国〉を、後半はダークな〈地獄〉を展開するが、アルバム全体としてはアッパーで統一。ピーター・シリングの“Major Tom”や、アバ、エイス・オブ・ベイスの名曲フレーズの挿入など80年代流用の巧さが光っている。ポップ・シーンの王道をしっかり聴き込んできた人なのだろう。ガガ超えは容易ではないが、キャラの強さと歌唱力に関してはまぎれもなくガガ級だ。