人気リアリティーTV番組「R&B Divas: Los Angeles」の新シーズン出演に合わせたと思しき5作目。わかりやすい類の成功には恵まれてこなかった正統派のR&Bシンガーだが、2枚のカヴァー集を含む過去作はどれも申し分なくソウルフルな出来だったし、セルフ・コントロールの度合いを増した今回は、己の持ち味をよりダイレクトに反映させたようなノリが嬉しい。前作からドリュー&シャノンが続投した豪快な“Who's Gonna Love You More”を幕開けに、レックス・ライダウトやジョー・ライアン、マイク・シティらの名匠が参陣。アンソニー・ハミルトンと力強く渡り合う逸曲“Say That”、JR・ハトソンによるメロウ名品“Stay With Me”では押し引きの見事さも光る。デビューから10年、円熟のレディー・ソウル!