(左から)鍛治島彩、高萩千夏
 

10作目のシングル『強がりライライライ/セメテセメテ/ぱーれぇ~/ガラスの純情』を2021年2月16日(火)にリリースし、これに合わせてT Palette RecordsとWIZYのタッグによるクラウドファンディングを1月15日(金)まで実施中のアップアップガールズ(2)。〈新たなリリース様式〉として、リリース・イベントに替わるグッズなどのリターンを計画している。

Mikikiではメンバー8人を2人ずつに分け、計4回にわたってインタビューを実施。3回目は高萩千夏と鍛治島彩に、シングルの聴きどころやクラウドファンディングの注目ポイントについて語ってもらう。 *Mikiki編集部

★森永新菜と新倉愛海によるインタビュー第1弾はコチラ
★吉川茉優、島崎友莉亜によるインタビュー第2弾はコチラ
★中川千尋、佐々木ほのかによるインタビュー第4弾はコチラ

アップアップガールズ(2) 『強がりライライライ/セメテセメテ/ぱーれぇ~/ガラスの純情』 T-Palette Records(2021)


大変だったけど視野が広がった2020年

――まずは2020年を振り返って、コロナ禍でアイドル活動をしていく中で気付けたことを訊かせてください。

高萩千夏「私はアイドルというと、ライブをしてるキラキラしたかわいい女の子たちを想像するんですよ。そういうアイドルが好きだからこそ、アイドルの形が変わっていくことを受け入れなきゃいけないっていうのがすごく難しい年でした。

今って、ステージ上で見せるだけじゃなくプライヴェートも全てをさらけ出さないといけないみたいな時代になってるじゃないですか。アプガ(2)は配信などをわりかし前からやってたので大きく変化はないですけど、それでも前よりもっと普段の自分を出していかなきゃいけなくて、それは大変だなと思いました。私はもともとあんまり飾らないアイドルって言われるんで、配信とかをやってると着飾らなさすぎて、ただの田舎っぽい女の子みたいになってないか心配です(笑)」

鍛治島彩「2020年は、すごい視野が広がった1年だったかなとは思います。配信だったりいろんなコンテンツだったりが増えていく中で、どれほど遠くの人にでも届けられるっていうことにも気付きましたし、昔のアイドルがそうだったように映像で見せていくのが主流になって、すごく時代が回ってるんだなっていうことも思いながら2020年は過ごしていました。見せ方、見せる力がすごく試された1年だったなって思います。

自分的には、やっぱり“どのみちハッピー!”で作曲した曲を初めてシングルで出させてもらったことが大きかったです。昔から作曲には興味があったんですけど、ギターに出会って1年半で曲を出させていただけたのは、逆にコロナ禍があったからこそなのかなって。家から弾き語りの配信ライブをやったり、家で曲を作る時間も増えたりして。そうした中で、歌詞を山崎あおいさんが書いてくださって、メンバーがリモートで歌ってくれてアプガ(2)の曲として完成できたことが本当にうれしかったです。長く退屈な時間をプラスに変えられて“どのみちハッピー!”になったなって思えました」

――昨年のアプガ(2)の活動で楽しかったことは何ですか?

高萩「事務所の全員で参加した25時間配信ライブが楽しかったです。コロナの影響が出始めてライブが難しくなったタイミングだったんですけど、そんな中でみんなで楽しくお祭りみたいにできて。お客さんがいないライブはそのときが初めてだったんですよ。カメラしかない状態でライブするのに戸惑いながらも、今できる一番の見せ方を工夫しながらやれたなって思います」

鍛治島「私は、クマリデパートさんとのユニットのクマニキですね。2020年の年始の〈NPP(ニューイヤープレミアムパーティー 2020)〉で初披露だったので、私の中で2020年はクマニキから始まった感じがするんです。やっとアイドルのお友だちができたって思えてめっちゃうれしくて。今ってあんまりスプリット・シングルはないし、それを私たちがお祭りのようにできたのがめちゃくちゃうれしかったです。しかも、今年の〈NPP〉でクマニキの新曲が披露できたので、何かしらクマニキでできたらいいなっていうのをここで大きい声で言いたいです(笑)!」

――昨年10月のシングル『どのみちハッピー!/雨に唄えば/愛について考えるよ/エンドロール』をクラウドファンディングでリリースした時は、どんな感想がありましたか?

高萩「私、最初クラウドファンディングって募金だと思ってたんです。でもリターンのグッズにある写真集の現物を見たら、うおー!ってなったんです(笑)。これは私たちも最大限の努力をして、ファンのみなさんが満足してもらえるものを届けなきゃって思いました。みなさんも、私たちを応援したいって気持ちでクラファンで支援してくださっていて、だからクラファンのイメージはすごく変わりましたね」

鍛治島「私はクラウドファンディングって、アプガ(仮)姉さんの日本武道館の時のイメージしかなかったんですよ。クラファンで夢を叶えた(仮)姉さんを見てたので、アプガ(2)も大きいことができるのかなって思いました。実際やってみたらお祭りみたいでした(笑)。リターンでこういうのあるよ~、寄ってらっしゃい見てらっしゃいみたいな感じで(笑)。これが今のクラウドファンディングなんだって思ったし、アプガ(2)のクラウドファンディングを一種のイベントとしてみなさんに認めてもらえるようにもっとがんばろうって思いました」