ロバート・グラスパーを中心とした現代ジャズ界のドリーム・バンドによる初ライヴ盤は、2018年にNYのブルーノートで1か月間に渡って開催したレジデンス公演から厳選されたテイクを収録したもの。スリリングかつダイナミック、臨場感溢れる録音はまさに〈ライヴ〉の醍醐味。なかでも、10分足らずのオリジナルをセッションを交えながら25分超えで展開したラスト“Resting Warrior”が圧巻の仕上がりだ。

 


ロバート・グラスパーを中心としたスーパーグループR+R=NOWは一度限りの企画モノだった? ならばあまりにも勿体ないと思いつつ次の一手には然程期待していなかったが、新たな動きが! 2018年にブルーノートNYで行った24夜48公演のグラスパー祭における実況録音盤の登場である。アルバム曲に加え演奏されたテイラー、クリスチャンの楽曲、そしてケンドリック・ラマーのカヴァーはテラスのということか、フロントに異能プロデューサー3名を配した特殊なコンボ像が浮かび、グルーヴの渦化し長尺となったラストでライヴだからこそ味わえる彼らのジャズマンとしての身体能力に打ちのめされる。