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【田中亮太】

Yung Kiss “if the world would end in a minute”

2月17日にリリースされたアルバム『Z-POP』より。メロディック・パンクとエモ・トラップの融合……と書くと、時流なあの感じか~と敬遠されてしまいそうですが、この曲はしっかりと〈青春〉がパッケージされていて、それが特別な眩さを生み出している気がします。長回しで撮られたMVも最高。あらゆるものから逃げるんだ。

 

yuma yamaguchi “Beautiful Wasted Melody (feat. ラブリーサマーちゃん)”

CMや映画など数々の劇伴を手掛けてきた音楽家、yuma yamaguchiさんが4月7日(水)に配信限定でアルバム『NotAnArtist』をリリース。同作から〈ラブさまちゃん〉をフィーチャーした楽曲“Beautiful Wasted Melody”が公開されました。力強く弾む鍵盤と華麗な管楽器が火花を散らし、そのなかを勇猛なビートが邁進していく強烈なダンス・チューン。客演から新たな魅力を引き出していること含め、2000年代前半のFPM田中さん仕事に通じる鮮やかな手腕に痺れます。お見事。

 

Y ohtrixpointnever “Here<Now”

2021年期待の新人邦楽アーティスト20〉で紹介したラップ・グループ、WATER DAWGSのメンバーでもあるプロデューサーの新曲。ビートを何層にも重ねた序盤から一転、シンプルなドラムンベースにスイッチするところがかっこいいです。

 

【酒井優考】

宇宙団 “スッテハイテ”

メンバー脱退により3人体制だった〈ニューウェーブ系ポップバンド〉に、新たにメンバー&サポート・メンバーが加わり5人体制に。その新体制初のこの曲がめちゃくちゃ中毒性が高い!! 最近何かと嫌なことが多いぜ。イライラするぜ。緊張するぜ。そんな時は、吸って吸って吐いて吐いてリラックス&デトックスだ!!! 分かったか!! どこかちょい懐い(けど圧倒的に新しい)メロディー+演奏と(なんだろうタムの音のせいかな)、それにピッタリのレトロ感あふれる地方テレビの提供とか天気予報みたいな謎MVもセンス抜群!! 視聴回数1000倍くらい増えてほしい!!

 

NUi SHiRO “if”

ヴォーカルの望海とコンポーザーのimasu.による2人組ユニットのセカンド・シングル。一聴して声の良さ・歌のうまさとオシャレなシティーポップっぽさを感じるも、次に転調や間奏のリムショットのリズムに一癖も二癖もあることを感じ、聴き込むと歌詞も〈人を殺す音楽とか愛があればよかった〉などとドキッとするフレーズが満載で、かなりいろんな魅力が詰まっていることに気付く。センス良!

 

エルスウェア紀行 “マイ・ストレンジ・タウン”

〈ヒナタとアシュリー〉名義で宇都宮を中心に活動していたヒナタミユ(ヴォーカル、ギター)とトヨシ(ギター)による2人組バンド、エルスウェア紀行。バンド名からも曲名からも歌詞からも、思わず旅に出たくなる1曲。なんて素晴らしいセンス!

 

ぽわん “ずっとヤング”

2017年に解散し、2019年再始動したぽわんの4年ぶりの新曲。ずっとヤングでいたいです。

 

グデイ “305KB”

あんまり〈これ○○ぽい〉とか言うのは好きじゃないんだけど、作った人が友人だから言っちゃう! これ元ネタ、木村カエラの“SWINGING LONDON”でしょ!?(もっと言えばさらにその背景にある60~70年代UKへの憧れ感。メロトロンぱふぱふさせると問答無用で好きになるからやめてほしい。好き)でもそこから切ない系メロ&コードを含んだ王道ロックになるからまた好きです。ギターもいいなあ、弾いてんの誰だこれ。昨年7月に始動した、ミ米ミと室井ゆうからなる超自由音楽ユニットの新曲。ちゃんとしたMVなのに芸人・岡田康太が出てるだけでなんだかオモロい。